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<スキューバダイビング >

 vol.1 まぐろ

 パラオのブルーコーナーでキハダマグロの大群と遭遇した。

 船からエントリーして、すぐのタイミングだった。

 キハダマグロの群れは、青い海の中に高層ビルを横にしたみたいに、その向こうが見えないぐらい巨大な壁となっていた。



 vol.2 まぐろ、その2

 西表島のとあるポイントでは、1.5メートルぐらいのマグロが逆立ちして止まっている。

 ふつうマグロは泳いでいないと死ぬ、と聞いていたので、目を疑った。

 よく見ると、ホンソメワケベラというお掃除屋の細長いさかなが、マグロの口に入って掃除していた。

 しかし、なぜ逆立ちしなくてはいけない?

 人間にたとえるならば、歯ブラシで歯を磨きながら、逆立ちしているのと同じではないか?

 なぞ、いまだ、解けず。



 vol.2 うつぼ

 海に潜っていて、太ももクラスのうつぼがいたら、でけ〜、と思っていた。

 しかし、紅海にはジャイアントモレイという巨大うつぼがいる。

 絵葉書になっているのを見たことがある。ダイバーが両手で抱いているのだが、その太さは人間の胴回りとさほど変わらない。

 化けもんだー、と思った。

 さて、エジプトにはじめて行ったのは、たしか十二、三年前だ。

 カイロに着いてから長距離バスに乗って、ダイビングのできるシャルムエルシェイクまで行った。

 バスには貧しい青年のグループが乗っていて、シャルムエルシェイクのホテルで雇ってもらうことになっている、と喜びを隠し切れずに話しかけてきた。彼らは僕にサンドイッチをくれると言ったが、おそらくそれは彼らにとって高い買い物だったに違いないと思い、丁重に断った。通路を挟んで僕の左側に彼らがいて、僕の右隣の席には電気技師がいて、彼はワイシャツにスラックスという服を着ていた。貧しい青年たちがうるさいらしく、顔を歪めていた。

 バスは砂漠の中の一本道をとにかくひたすら走った。よく運転手が眠くならないものだと感心するぐらい同じ景色だった。

 が、しばらく行くと、僕は砂漠といってもいろいろあることがわかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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