小さな花にホッとします


目次
【はじめに】
【四国遍路に出た理由】
【準備と装備】

【出立】
【阿波の国 ~ 発心の道場】
【土佐の国 ~ 修行の道場】
【伊予の国 ~ 菩提の道場】T
【松山でひと区切り】
【伊予の国 ~ 菩提の道場】U
【讃岐の国 ~ 涅槃の道場】
【妹の嫁ぎ先】
【看板坊主くん】
【参禅体験】
【色んな人と出会いました】
【懺悔の初体験】
【野宿へのいざない】
【女であるということ】
【こうして一日が過ぎてゆく】
【島四国88ヶ所 】
【色んなお接待を頂きました】
【結願】

【心的な変化について】
【これから】

 
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【四国遍路に出た理由】

もうずいぶん昔からの願望で、今となっては一言では言い尽くせない状態になっています。当初は、「歩き遍路をすれば、ご利益でもって何かすごい変化が自分に起こるに違いない」と、四国遍路を魔法か何かと勘違いしていたような気がします。初めてTV放映(確かNHK)で四国遍路の存在を知ったときはなにしろ若く(二十歳前後)、淡い夢を抱いて上京するも世の中の厳しさにへこたれていた頃の発願でした。当時は実行する度胸も余裕もなく、それ以来何かある毎に遍路への想いを募らせていました。

平成15年(西暦2003年)夏に一身上の都合で退職したのを機に、「今しかない」と決心、1ヶ月の準備期間を経て四国に飛び込みました。1番 霊山寺では気もそぞろ、地に足がつかぬ心持ちでしたが、「1人静かに見知らぬ土地を旅することで少しは頭の中も落ち着くだろう」というこれまた漠然とした思いがありました。その頃の私は退職した職場でのしがらみが頭を離れなかったし、老いゆく親たちのこれからのことも心配で、たいそうネガティブな思考回路にはまっていました。だけど、そういう思考回路から抜け出したいから…というよりは、今思えば多くの人が言われるのと同様、お大師さんに縁あっての今回の遍路ではなかったかと。マイナス部分から抜け出したいというより、その状況を理解したい、受け入れたいという思いが強かったです。

Photo by YUTIAN:苦しい時、小さな花にホッとします
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