名古屋の味 シロノワール 編

 名古屋のコメダ珈琲店に妙なメニューがある。名前を「シロノワール」。暖めた丸いデニッシュパンの上にこれでもか と冷たいソフトクリームをかけたものである。トッピングにチェリーなど。ふつう、暖めたパンにソフトクリームなんかかけない。せっかく暖めたパンが冷たく なってしまう、ただでさえ融けやすいソフトクリームがとろとろになってしまう、いいことがない。ところが。デニッシュパンにこの融けたソフトクリームがし みこみ、甘みとコクを出すのである。さらに、スプーンでソフトクリームも食べられる、1皿で2度おいしいというメニューなのである。

シロノワール  <参考画像>
 高級ソフトクリームを使用したシロノワール抹茶ミックス

 甘味喫茶おかげでは、バニラ、抹茶ミックス・抹茶の3種が提供される。コメダ珈琲店で提供されるシロノワールは通常クリームのバニラのみ。また、シロップも、コメダではメープルシロップなのに対して、「おかげ」では黒蜜を用いており、さっぱりしている。

 シロノワールの大きさは、横のタバスコのびんを参考にしてください。

 シロノワールには、メープルシロップが添付される。この使用方法は2派に分かれる。

 A)先にかける派

ソフトクリームの甘さにメープルシロップの甘みと香りが加わり、おいしさ倍増。ソフトクリーム自体にもメープルの香りがつき、おいしい。

 B)後からかける派

まず、プレーンな味わいを楽しみ、味に飽きがきたら、メープルシロップをかけ、味に変化をもたせて楽しむ。

 基本的には正式な食べ方というのはアナウンスされていないのでどちらでも構わない。あえて言うなら、前者は、多人数でわいわい 食べる人が用いる手法である。シロノワールに限らず、コメダのメニューは、別に注文者がひと皿たべなければいけないことにはなっていない。みんなで楽しく わけわけして食べることが許可されている。例えば、4人でコメダに入り、全員がコーヒーを注文、ひとりが見せびらかして食おうとシロノワールを頼んでも、 ちゃんと4人分食器が用意される。そのため、あとからシロップをかけようなんて悠長なことを考えていると、かけるものがなくなってしまう恐れがある。ま た、後者は、ひとりで黙々と食べる場合に多い。シロノワールは、結構量がある。したがって、一人で食べると満腹になってしまい、食べきれない恐れがある。 そのため、味に変化を持たせて完食を目指すのである。

 さて、この「シロノワール」の意味だが、コメダのウェブページには掲載されていない。したがって、正式なアナウンスがないため、真相は不明 である。甘味喫茶おかげのメニューを見ると「シロ・ノワール」という表記がされているため、「シ・ロノワール」でも「シロノ・ワール」でもないようである。
 各所のウェブページを参考にするとシロ=「白」、ノワール=「noir」(黒)の造語という説が有力である。ノワールのデニッシュに白いソ フトクリーム。さぁ、あなたも名古屋に来たら、プリキュアに思いをはせながらシロノワールを食してもらいたい。
 一方、一部のウェブページには「sirop noir」から来ているという説もある。仏語で「黒いシロップ」って意味なんだけど、あたしゃ、フランス語なんてやったことないからわかんない。オンライン でも英和とか和英はあるけど、仏和ってないし。いろいろたぐると「sirop noir≒melasse」でサトウキビから作る糖蜜のようである。たしかに、シロノワールには糖蜜をかけて食べるけど、あくまで添え物だからなぁ。本名 にはなりえないんじゃないのか?ラーメンに胡椒をかけるからといってラーメンを胡椒とはよばんだろう?この説は、数的には異説の領域か。でも「白」+ 「noir」も仮説ではあるが。

 なお、千種区赤坂町にあるコメダ系列の別チャンネル、「甘味喫茶おかげ」には、高級ソフトクリームを使ったり、抹茶ソフトを使った高級シロノワールがある。