名古屋の味 スガキヤ 編

 スガキヤは、名古屋を中心とした基本的には甘味屋であるが、たいていスガキヤに行く時はラーメンを目当てに行くのが普通である。甘味屋と書いたのは、いちおう、このスガキヤの出発点が甘味屋にあるからである。(1946年・栄に開店)

スガキヤ 肉入りラーメン

スガキヤ 肉入りラーメン

普通のラーメンよりチャーシューがいっぱい入っています。
右のコーヒーゼリーと五目ご飯はオプション。

 スガキヤのラーメンは、ラーメン通に言わせれば、はっきり言ってうまいラーメンではない。麺は伸び気味、スープは豚骨系の色なんだが、和風だしと合わせ てあり、豚骨一本のスープほどにはコクはない。(ちなみに、風評で、ここのスープのダシに○ビを使っているという噂があるが、そもそも、こんな安いラーメ ンでヘ○のダシなんか使えっこない。以前、スガキヤにバイトしていた子から聞いたのだが、スープが煮詰まると鍋肌に膜がこびりつき、それがはがれてヘ○の 皮のように見えたのではないかというものであった)ラーメン屋評価で行けば、かなり低い評価しか得られないと思われる。

 スガキヤは、大きめのスーパーなどにテナントで入っていることがほとんどである。単独店もあるにはあるが、珍しい存在である。そして、ラーメンが通常のラーメン屋の6割くらいの価格で食べられるのがポイント。入りやすく、昼時以外は居座りやすく、値段も手ごろということで、安さが身上の中学生高校生には救世主のような存在なのである。そして、このラーメンの味、香りは、おそらく東京だと「もんじゃ焼き」、大阪だと「たこやき」や「お好み焼き」のソースの香り なんかと共通する、インプリンティングされた味というものであろうか。したがって、決してうまいもんではないんだが、無性に食いたくなる時があったり、店 の横を通ると、後ろ髪を引かれるようになってしまうのであろう。

スガキヤ テナント店テナントで入っているスガキヤ

 甘味系も、決して高級な味や品揃えではなく、ソフトクリームやあんみつ系のオーソドックスなものだが、やはり、これも価格が中高生の味方。もっとも、わしは食い気の方だったんで、スガキヤの甘味はそれほど重要視はしていなかったけれど。

 さて、スガキヤでラーメンを食べると、「ラーメンフォーク」がついてくる。

スガキヤ ラーメンフォークラーメンフォーク

 普通のラーメン屋なら、割り箸とレンゲである。スガキヤでも、割り箸はある。知らない人間(大抵は若者)は、これを変なレンゲだと思いながらスープを飲むのに使っているが、それは違う!このラーメンフォークこそスガキヤの最終兵器なのである。このラーメンフォークでラーメンをひとすくいする。すると、あら不思議、スプーン部分にスープが!そして、ラーメンを口に運ぶとほら、麺と一緒になってスープが口に自然に入ってくるでしょう?麺とスープを自然に一体化して食べられる、理想の食器がラーメンフォークだったのです。

ラーメンフォークの正しい使い方ラーメンフォークの正しい使い方

このラーメンフォークが定着すれば、本来なら割り箸は必要なくなるのだが。あたしがスガキヤに入って他の客を観察する限り、正しいラーメンフォークの使い方をしている客はあたしを含めて皆無であった。スガキヤの野望、敗れたり。それでもラーメンフォークを使い続けるのは立派である。

 しかし、向上を怠る企業に未来はない。スガキヤもセットメニューを作り、たきこみごはんをメニューに入れたり、カレーラーメンやネギラーメンなど 新顔を登場させたりしているが、メインのラーメンがかすむことはない。先日、大須のスガキヤに入った際、「太麺にしますか?細麺にしますか?」と聞かれ た。おそらくこの店はアンテナショップなんだろうが、目指す方向間違っていないか?と真剣に思ったぜ。また、エスカや栄に「寿がきや」という新形態の店を開き、赤・白・暁の3種のスープを用意しフルサービスで接客することも始めたそうであるが、スガキヤはいつまでも中高生の味方であって欲しいも のである。

 波乗りしていたら「スガキヤ度チェック」なんてページがあった!!よしよし、さっそくチェック。おおっスガキヤ度124%かぁ。まだまだだな、ふっ。