みの部屋

2004年8月13日の午後、みのは突然、亡くなりました。司法解剖の結果、乳幼児突然死症候群(SIDS)であると言われました。

以前、ここには「二人三脚の妊娠記録」というコーナーがありました。掲示板である質問を頂いたのをきっかけに、持病があって服薬中で妊娠・出産について真剣に悩んでいる人たちのために、私の体験が何かの参考になればと考えて始めたものでした。服薬中の人は妊娠初期の薬の副作用の事ばかりに目がいきがちだけど、本当に気を使わなくてはならないのは「いかに安全に妊娠を継続して、出産するか」なのだと、伝えたかった。

服薬しながらの妊娠のリスクについて、私は充分に説明を受けていました。妊娠中も産後も、みのは慎重な経過観察を受け、問題は何も見つかりませんでした。
服薬しながらの授乳についても、小児科医、産科医、どこで誰に聞いても私の服用量、授乳量で問題が出るとは思えないと言われ続けており……みのの死亡診断をした救急医にも、私の服薬が突然死の原因となったとは考えられないと断言されました。
私は研究の世界に身を置いていたので、薬の安全性評価がどのようにされるものなのか知っているし、科学的評価がどういうものなのか、客観的評価の限界も知っています。みのの死は医師には予見できなかった、そして予見できないのは医学の限界を超えたところでの出来事だからだと、思っています。

けれど、例えば服薬中で不安を抱えて「安心できる情報」を求めている人たちにとって、みのの情報は耳に入れたくないものだろうなとも感じます。
持病の関係で相互リンクしていただいていたサイトさんにはリンク削除依頼をして、すでに了承していただきました。みののことは改めて記録を残しておきたいと考えていますが、今後は病名や服用していた薬物名は伏せることにします。持病や服薬の事実に触れずにみののことを語るのは、ちょっと無理です。

みのはとても多くのものを残してくれました。みのが生まれて来てくれた喜びだけでなく、みのの死を通して明らかになったこと、整理されたこと、改めて思い知ったことがたくさんあります。
今はまだ全体の構成が見えていないけれど、いつか時が来たら、書けるといいなと願っています。


2004年11月 ゆうちゃ

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