ルツ記/自慢話

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 ルツ記に思う

 旧約聖書は内容が厳し過ぎると思う箇所が多いですが、
このルツ記はすごく優しく、温かく、心休まる、癒し系の物語です。ゲーテが文学上の傑作と賞賛したとか。
 
 その内容を簡単に書きますと、――ルツ記は旧約聖書全39巻の第8巻目に出て来る全4章・7頁・文字数で約3840字のいわば短編物語と言えます。――「今から3000年以上も昔、ユダのベツレヘム(後にイエス・キリストが生まれたところ)にエリメレクと言う人が住んでいました。この地が飢饉に襲われたので、妻のナオミと二人の息子を連れて、モアブと言う死海の東にある外国の土地に移り住みました。
 
 エリメレクはナオミと二人の息子を残して死にました。息子たちはモアブの女性と結婚しました。その女性の一人がルツです。二人の息子が死んだのと、飢饉もおさまったので、ナオミは故国のユダに帰ります。二人の嫁に里(親元)に帰るように言いますが、ルツだけはどうしても姑と別れるのは厭だと、すがるようにベツレヘムについて来ます。
 
 ナオミの夫エリメレクの一族にボアズと言う裕福な人がいました。ルツはその人の畑へ落ち穂拾いに行きます。この時代の地主は貧しい人のために、わざと麦の穂を落としておくのがルールだったようです。
 ルツが一日中落ち穂拾いをしていると、ボアズの目に止まり、ルツに好意を抱き、厚意を寄せます。
 
 一方、このことを知ったナオミはルツに『その人はわたしたちと縁続きの人です。わたしたちの家を絶やさないようにする責任のある人の一人です。』(2章20節)と強制的でなく、暗にボアズに近づくように勧めます。    その後色々あって、ボアズとルツは結婚し、やがて、男の子が生まれます。ナオミは我が子のように養い育てました。近所の婦人たちはその子をオベドと名付けます。最後にダビデの系図でこの物語は終わります。」とハッピーエンドです。
(写真は大原にて) 
 


 姑と嫁

 残された紙面で私の感想を書かせて頂きます。
 私はまず、姑と嫁の麗しいファミリー物語。または、旧約版シンデレラ物語と名付けます。――尤も、彼のシンデレラ物語は旧約聖書よりずっと後に書かれましたから、このルツ記が種本かも知れません――或いは美しいラブストリーでしょうか。
 
 姑と嫁との関係は現代でも大きな問題です。昔は姑の嫁いびりが多かったのですが、今は嫁の姑いびりの方が多いようです。よくテレビで姑と嫁の壮絶な闘いが放映されます。ナオミとルツの関係には感動します。
 このルツ記では、例えば、ナオミは別れようとルツに言うと、ルツは声をあげて泣き「・・・わたしは、あなたの行かれる所に行き、お泊りになる所に泊まります。あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神。
 
 あなたの亡くなる所でわたしも死に、そこに葬られたいのです。死んでお別れするのならともかく、そのほかのことであなたを離れるようなことをしたなら、主よ、どうかわたしを幾重にも罰してください。」(1章16節)とあたかも歌舞伎の名ゼリフのように訴えます。
 ユダヤでは前にも書きましたように、外国人(異教徒)
と戦争をし、交際も避けました。それなのに、ルツは故郷を捨て、改宗をしてでも姑に仕える決心をします。余程、姑のナオミを慕っていたのでしょう。
 
 ルツは前述のようにナオミの勧めに素直に従います。落ち穂拾いをして一生懸命働き、姑を養います。そして、ルツも好意をもってボアズのプロポーズに応じます。
 ボアズも今で言う婚前交渉の機会があったにもかかわらず、紳士的に振舞います。また、ナオミの夫が所有していた畑地を買い取ります。こんな場合、当時の習慣では、遺産を受けたはずの故人である息子の妻をも引き取らなければなりませんでした。
 
 ボアズは独断でしたのではなく、親戚の中でも序列がありましたから、その親戚の人と、町の長老たちと相談をし、その親戚の人が権利を辞退したので、つまり、ちゃんとけじめを付けた上で、畑地を買い、結婚しました。
 旧約聖書は厳しい、堅いことが多く書かれていますが、
詩篇23編、雅歌(がか)、イザヤ書の中などにもルツ記のように柔らかい、温かい箇所は多くあります。
 ルツの産んだオベド―エッサイ―ダビデと系図が書かれています。ダビデのことはまた書きます。Ω
(写真は大原にて)


 朝の目覚め

自慢話
 「聖書雑感」に多くの方からご好評を頂き感謝します。この頁を借りて、お礼を申し上げます。
 ダビデについて書くつもりでしたが、あまりにも記事が多いため、もう少し時間をかけて、ゆっくり書きたいと思います。
 
 今回は私の自慢話を書かせて頂きます。数年前、地域の保健センターへ高齢者のリハビリ体操を見学に行きまし た。そこでは、車椅子のお年寄が多いですから、床面に夫々がマットを敷いて横になり、寝たままでトレーナー・ボランティアの指導・介助のもとに体操をしていました。これをヒントにして、この頃から私も毎朝、寝床の中で体操を続けるようになりました。 
 
 朝の目覚めは5時頃です。ラジオはすぐつけます。朝の急激な運動は身体に良くないとテレビで言っていましたから、6時迄はウトウトとまどろんでいます。
 以前、オウム教で有名になった宗教学者の講演を聴いたことがあります。彼は朝いつも、瞑想の一時をもつと言っていました。私はそんな高尚なことはしません。
 でも、気持がひどく落ち込んだ時は、苦しい時の神頼みで必死に祈ります。(不思議にも)祈りは聞かれます。
 
 普段はラジオをつけ、体操を寝たままでします。10分間のラジオ体操だけでは飽きたらず、ストレッチやダンベルを持っての運動を加え、オリジナルで約20分程やります。
 ある時、ラジオをFMに切り替えたら、「朝のバロック」と言う音楽番組をやっていました。以来バロックのヤミツキになります。音楽もそうでしたが、案内役のH・Nと言うベテランの女性アナウンサーのファンになりました。そのトークにすごく魅力を感じました。
 
 そして、早速リクエストと言うより、ファンレターみたいなのを生まれて初めて出しました。2月だったと思います。それから、毎土・日朝はリクエスト曲が紹介されないかなと、録音の準備をして待っていました。
(写真は大原にて)


 ある日突然に

 いつまで待っても、採り上げてくれません。ところが
ある日突然に、4月でしたか、リクエスト曲が流れたのです。その頃は諦めていたので録音の準備もしていません。メッチャ慌てて見事に録音を失敗しました。
 
 余りにも悔しいので、そのことや、寝たまま体操のことなど書いてまた、長い手紙を出しました。7月の初めに、H・Nさん直筆の「18日の2曲目に放送する」との絵葉書が来ました。私は完全に舞い上がりました。その葉書は今も大事に残しています。1998年です。
 その日は用意万端整えて、バッチリ録音しました。番組の中で、何回も私の名前を言い、殆ど私の書いた通りに手紙を紹介してくれました。このテープも大事に残しています。
 
 このことを教会で話すと、ある人が「Jobさんは意外にミーハーなんやね」と言いました。ほめられたのか、冷かされたのかよく分かりません。いつもは堅物と思われていたのかも知れません。
 
 以来、朝目覚めると冷めた白湯を飲み、体操をし、聖書を一章は読み、ラジオでバロック(6時〜6時55分)と、天気予報と、7時のニュースを聴き、それから起きます。少々の風邪であろうと、気持が落ち込んでいようと続けています。心身がリラックスできて、お陰で朝食がおいしいです。これが私の健康法・自慢話です。
(写真は大原にて)



 パウロの自慢話

 あのパウロ(原始教会の功労者)も自慢しています。例えば、コリントの信徒への手紙ニ11章23節〜39節で如何に労苦をしたかを綿々と綴っています。これは一つの自慢話です。
 
 また、フィリピの信徒への手紙3章5〜8節では「わたしは生まれて八日目に割礼を受け、イスラエルの民に属し、ベニヤミン族―イスラエル民族の父祖、アブラハムの孫ヤコブの末子ベニヤミンの子孫―の出身で、ヘブライ人の中のヘブライ人(ユダヤ人の別の呼び方)です。 律法に関してはファリサイ派の一員、熱心の点では教会の迫害者、律法の義については非のうちどころのない者でした。しかし、わたしにとって有利であったこれらのことを、キリストのゆえに損失と見なすようになったのです。
 
 そればかりか、わたしの主キリスト・イエスを知ることのあまりのすばらしさに、今では他の一切を損失とみなしています。キリストのゆえに、わたしはすべてを失いましたが、それらを塵あくたと見なしています。
 キリストを得、キリストの内にいる者と認められるためです。」と自慢と言うか誇っています。
 
 私の自慢話とは次元が違います。キリストに出会って、今まで持っていた、この世的な肩書きとか、誇りも一切が無と等しくなるほどに、キリストに惚れ込んだと言うのです。まるで、最愛の恋人に出会ったかのようです。
 パウロ神学に疑義を唱える人がいます。これは枝葉に拘っているようです。私はパウロの大ファンです。Ω
(写真は大原にて)



 

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