新たな自閉症教育への挑戦

個への支援の到達点

 近年の研究成果によって、自閉症は独立した障害と認められてきた。特性や困難は肯定的に理解され、支援方法も 積極的に考案されてきた。しかし、自閉症の子どもも異なる個別のニーズを持ち、適切な支援には入念な二−ズ調査と計画が必要である。
 本号では、自閉症の特性等もふまえ、自閉症の子どもの一人ひとりの教育的二−ズの洗い出しと適切な支援への果 敢なチャレンジを行っている学校・学級の実践を訪ね、自閉症教育に挑戦する「個への支援」の今日的到達点を確かめたい。

イントロダクション   知的障害を伴う自閉症という考え方 石塚謙二  4

ベーシック   新たな自閉症教育への挑戦のために 斎藤宇開 5

アプリケーシ─ョン───実践編
      自閉症に対応したアセスメント「評価のための個別セッション」 荒川正敏 10
          自閉症のある子どもへのシンボル・VOCAを使ったコミュニケーション支援 岡 潔 13

          自閉症の生徒への行動支援 藤本優子 16
     A君の卒業後の生活を考える 谷口和弘  19

リソース ─── 注目情報
          自閉症のある生徒へのPECSによる発信支援の実践 河野俊寛 22

童心(こどもごころ)
          童心の理論!? 25

◆ことばの風   そらをみた/しゃぼんだま 松本恵理 表2
◆夢さぽ−と   子どもに対しての大人の役割 高木琢也 1
◆キーワード   自閉症スペクトラム 田中康雄 26
◆論壇             発達障害者支援法に期待すること
               
                        河村 久 28

▼講座
     ∇子ども主体の授業をつくる
          ようこそ明動小へ 臼井 正 30
        
《解説》実生活のテーマに沿った単元化 名古屋恒彦 33
    ∇LD、ADHD、高機能自閉症等の子どもたちへの支援
      クラスの中でのコミュニケーション支援B 藤野 博 34
    《解説》自閉症スペクトラムの子どもたちが安心して過ごせる
                                        クラスをつくるには? 藤野 博 37

▼特別支援教育・第一線
       ▽特別支援教育コ一デイネ一夕ーと校内支援体制B
      特別支援教育コーディネーターとしての二年間の取り組み 山田浩一38
      ▽特殊学級の弾力的運用@
       
できることから始める個別支援体制 高橋 進 41
▼実践レポート
      どの子も楽しんでできた「ダンボールタウンを作って遊ぼう」の実践
                  長野県松本養護学校小学部高学年研究グループ 44

◆先生たちへのメッセージーー伝えたい・親の本音
            「違い」を尊重する教育を 山瀬正己 52
◆情報トピックス
           平成17(2005)年度厚生労働省事業計画(障害者保健福祉関係)大塚 晃 54
◆各地からの発信
         ◇学級を語る
           日々の積み重ねがたくましい力に 西山 香 56
         ◇各地のトピックス
              香川県特別支援教育研究会早期教育部会について 小笹文男 56
◆読む・見る・聴く
         知的障害 佐藤久夫 57
      「気がかりな子」の理解と援助 佐藤朋実 57

▼全特連全国大会愛知大会 のご案内 58
▼全特連コーナー 59
▼全知長から 62
編集室次号予告 63
▼編集委員・編集協力委      員一覧 64
▼告知板 51

 「発達の遅れと教育」は、全日本特別支援教育研究連盟(全特連)機関誌です。
◎発達に遅れのある子供を主体に、教育実践をよりよいものにするための、実践交流・
  情報提供・教育実践支援を目指します。さまざまな実践の場で、発達に遅れのある子
  どもと歩む方々への、今日と明日の実践を豊かに、ともに実りあるものとする紙面ず
 くりを進めます。
◎本連盟は、障害のある幼児・児童・生徒へのより良い教育を推進するため、実戦的な
  研究の向上を図ることをその目的にしています。全国52にわたる都道府県・政令指定
  都市の加盟団体、そして連盟を支援する個人会員から構成されています。個人会員は
  随時募集中です。(年会費15,000円・機関誌込み)

発達の遅れと教育   2005年6月号 目次

TUの送り先 〒ll3-0021東京都文京区本駒込6-15-17日本文化科学社「発達の遅れと
教育」編集部Fax03-3945-0908
T“実践レポー卜に投稿ください。
 
ふだんの実践を400字詰め原稿用紙18枚程度
 (写真・図表含む)で、実践の雰囲 気ゆたか
   にまとめてください。わかりやすくコンパク
   トに、図表等は絞ってお願いします。掲載分
   は稿料謹呈。実践レポートは本連盟の「研究
   奨励賞」の対象になります。

   ◎読者はあなたのふだん着の実践紹介を待っ
   ています。
U "ことばの風”に子どもの詩・ことば
   を。

  子どもの詩、子どもの何げないことば
  をお寄せください。掲載は薄謝進呈し
  ます。
 ◎学校生活の中の、いかにもその子ど
    もらしい詩・ことばをお待ちしてい
    ます。