| 日本では中医(中国伝統医学)針灸は特殊 な治療法だと思われているようですが、国際 的に見た鍼灸の世界はむしろ中国を主流に 動き発展しています。その意味では、世界の 認識からすれば日本の鍼灸のほうが特殊と いえるのかもしれません。 中国では、日本の西洋医学の病院と同規模 |
![]()
|
| 中医学とは中国伝統医学の略称です。通常中医学という用語が使われます。中医針灸とは中医学 |
| に基づいた治療をおこなう鍼灸のことです。では中医学とはどういうものなのでしょうか。中医学を説 |
| 明するのは大変難しいものです。ともとも中国語ですし、中医学用語それ自体も極めて難解で取付 |
| きにくいものです。ところで日本で鍼というと直ぐ肩凝りや腰痛を思い浮かべる人は少なくないのでは |
| ないでしょうか?このウェブサイトの医療保健体操のペイジで首、肩、腰、下肢の痛みを治療する練 |
| 功十八法を御紹介していますが、この練功十八法を例に、その中医学的説明を試みてみようと思い |
| ます。身近な肩凝りや腰痛などの説明ですから、中医学の考え方の一端をご理解頂けるかと思いま |
| す。 |
| 首、肩、腰、下肢痛病は、軟部組織の疼痛と活動機能の障害を特徴とした疾病です。その病因は未 |
| だ完全には解明されていませんが、疼痛部位の軟組織に拘縮、癒着、硬直などがみられたりする |
| 無菌性炎症の病理変化を呈します。現代医学は尚この病に理想的治療法を持ちません。中医学で |
| は、頚、肩、腰、下肢痛病を気血津液学説に基づいて説明します。「気是生命之本」気は生命の源で |
| あり、人体四肢、百骸(人体の骨格)、五臓六腑は、経脈を運行する気血に栄養されることにより、そ |
| の正常な生命活動を維持していると考えます。そして気血の運行は、「気為血之帥」気は血の統率 |
| 者である、「気行則血行」気めぐれば血めぐる、気が滞れば血も停滞する、という関係にあります。頚 |
| 肩、腰、下肢痛の原因は通常、風、寒、湿邪の侵入、労災職業病、外傷などによって引き起こされま |
| すが、いずれにせよその共通した病理機序は「気滞」や「血滞」などの病態です。そのため筋肉、筋 |
| 膜、筋腱など軟部組織に疼痛が生じます。「不通則痛、通則不痛」 通じざれば痛む、通ずれば痛ま |
| ず、といいます。中医学ではこのような説明を気血津液弁証とよんでいます。そして治則(治療方針) |
| は「行気活血」気血をめぐらせ澱んだ血を取り除くことです。 |
| 太極拳や練功十八法などの鍛練時に、なぜ患部に「得気感」が必要かについても同時にお判り頂け |
| たかと思います。人体に内在する気の運行機能を発揮させ、全身に気血をめぐらせて「気滞」や「血 |
| 滞」などの病態を改善する大切な役割があるのです。 |