越前厨温泉でヌルヌルの温泉を楽しんだ後、次に予定していたのは「越前水仙
の里温泉」でした。ここは、2年前に訪れた際、定休日で入れなかった温泉で
す。今回、どうしても入りたい温泉の一つです。
越前厨温泉を出たのが17時50分。越前水仙の里温泉の営業が20時までで
すから、1時間程余裕があります。そこで、前から気になっていた織田鉱泉を
見学しようと思います。
ここの温泉はあまり情報がなく、その限られた情報の中で分かった事は、事前
に連絡が必要という事でした。とりあえず、織田鉱泉に電話してみます。
宿の女将さんが出られて、あいにく今からでは無理ですとのお話です。
浴槽にお湯を入れていないので、2時間前には連絡して下さいとの事でした。
一人でも良いのですかと聞いた所、構いませんとのお返事。その丁寧なお話に
恐縮してしまいました。
諦めて一度電話を切ったのですが、時間もある事ですし、織田鉱泉の場所の確
認と少しお話を聞く為に、織田鉱泉に向かいました。
越前厨温泉からは15km程で、場所もすぐに分かりました。国道365号線
沿いに「法楽寺」の青い看板がありますので、そこを曲がればすぐです。
ここの温泉はお寺と聞いていたのですが、建物は民家の様です。別棟に日帰り
用と思われる建物がありました。玄関まで行くと、温泉犬が出迎えてくれます
。犬の鳴き声で宿の女将さんも出て来られました。
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| 青い看板(逆方面から撮影) | 織田鉱泉玄関 |
温泉についてのお話や女将さんの考え方などを聞いている内に、どうしても入
りたい気持ちになってきました。今日が駄目なら明日と思ったのですが、朝は
11時からという事です。そうなると、予定していた温泉が3つ入れなくなり
ます。
悩んでいる私を見て、もう少しなら早くできますが、と言ってくれます。
この言葉で、予定を変えてでも入りたいという気持ちに傾きました。もう、こ
うなれば、この辺りで車中泊しようかと思いました。いや、ここで泊まれれば
と思い、宿泊させて貰えないか頼みました。
以前までは、ここでも宿泊を受け付けていた様ですが、今は小さい子供がいる
ので手間もかかるし、やっていないとの事。また、お寺という事で、興味本位
で泊まりに来る人もいた様です。
しばらく考えておられましたが、私の熱意が通じたのでしょうか、何とか了解
して貰えました。
ただし、食事の準備は出来ていないので、何か買ってきて下さいとの事と小さ
い子供がいるので、騒がしいですよ、という事で話がまとまりました。素泊ま
り料金を確認すると2500円という事でした。2500円なら、今夜泊まろ
うと思っていたクアハウスより安いぐらいです。
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| 日帰り入浴用の建物 | お食事処 |
近くのコンビニで夕食とビールを購入し戻りますと、なんと今夜お風呂を準備
しますとの事。先程の話では、町内会かなにかで出かけると言っていたのです
が、何とか段取りしてもらった様です。本当に感謝です。
部屋は2階の大広間の一部を使わせて貰いました。BSが見られる大きなテレ
ビがあり、高そうな掛け軸もあり、立派な和室です。コンビニで買った夕食を
食べようとしていると、少しですがとイナリ寿司を持ってきてくれました。
缶ビールを買ってきたのですが、生ビールは準備できた様でした。(^^;
しばらくテレビを見たり、明日の計画をたてたりしていると、準備できました
よという声が。いよいよ温泉に入れます。
脱衣場は普通です。一部を除いては。
早速、浴室に入ります。おお〜、なんという光景でしょうか。
正に極楽浄土。蓮をかたちどった浴槽に、黄金色のお湯が満たされ、もわもわ
と立ち昇る湯気の向こうには、松の壁絵と銅像が・・・。
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| 蓮をかたちどった浴槽 | 脱衣場 |
黄金色と思われたお湯は、実際には茶褐色の鉄泉でした。直径2mほどの蓮の
湯船に浸かりますと、なんとなく線香のような香りが・・・。これは錯覚でし
ょう。(^^;
丁度良いお湯加減で、すごく落ち着けます。この鉄泉は、ここに合っている様
に思います。
私一人の為に、1時間以上もかけて準備してくれた温泉です。じっくり、そし
て感謝しながら入らせて貰いました。段差のある湯船で、肩まで浸かったり、
半身浴しながら壁に書かれている言葉を見ます。
弘法大師のお言葉で、幸福について書かれていました。
無宗教の私ですが、こういう環境では素直になれますね。
この後、洗い場(源泉のカランとお湯のシャワーがあります)で身体を洗い、
源泉を飲んでみます。微塩味+微鉄味といった感じです。湯船のお湯程ではあ
りませんが、薄褐色でした。
入浴後は、脱衣場や浴室をモバイルカメラで写真を撮ります。そうそう、脱衣
場の壁にも何か絵が書かれていました。
1時間程の入浴でしたが、寝るまでの2時間あまり汗が引きませんでした。
それにしても、今日は全く予定通りいきませんでした。まあ、この様なハプニ
ングは良いものですが。明日も楽しみです。
翌朝、午前の温泉は遠慮する旨伝え、早めに出ようと思っていたのですが、
朝食の準備ができるので食べて行きませんかという事で、結局いただく事に。
ご飯、味噌汁、漬物、サラダ、ベーコンの炒めた物、とろろ、ヨーグルトなど
で味・量とも朝食としては丁度良いものでした。
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| 朝食を戴きました。 | 綺麗なお部屋 |
この後、出発する前に温泉分析表の確認をし、女将さんから色々とこの温泉に
まつわるお話を聞きました。
温泉分析表の内容は文末の詳細に書くとして、ここの温泉の話を少し書きたい
と思います。
ここの温泉は、まだ歴史が浅く、発見されたのはご主人の母親だと言う事です。
母親は若い頃から霊感が強く、今から40年程前のある日、白い蛇に導かれて
ここから100m程の山の中で穴を見つけたそうです。掘って見ると、茶褐色
のお湯が湧き出たという事です。
その後、このお湯で病気が治る事がわかり、お湯を乾燥させ鉄分を含んだ粉と
して売る事を考えるが、弘法大師が夢枕に表れ、商売にしてはならないと諭さ
れたそうです。それ以来、困った人がいれば、ボイラー代だけは頂いて、入っ
て貰っているというお話でした。(話の詳細な部分は違っているかも知れませ
んが、話の大筋はこの様は感じでした)アトピーや痔疾にも良い様です。
また、蓮の形の湯船ですが、コンクリートの湯船で40年前に造られたものと
いう事です。シンプルな普通の浴槽にしても良いのですが、来る人はお年寄り
が多いですし、若い人も気に入ってくれている人もいますからという話でした
。
結局、出発前にも1時間程話しこんでしまい、またもや予定していた1湯が飛
んでいってしまいました。丁寧にお礼を言って、8時30分頃に宿を出ました。
この後、源泉を引いていると思われる場所に行ってみますと、細い管からお湯
が少し溝に流れ出ていました。その溝は、茶色く変色していましたので、湧出
場所は、ここで間違いないと思われます。
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| 茶色く変色していた溝 |
詳細は以下の通りです。
温泉名:福福人家
施設名:法楽寺福々人家ラジウム鉱泉
所在地:福井県丹生郡織田町織田82−35
連絡先:0778−36−0171
交通 :JR北陸本線武生駅から織田までバス35分
泉質 :単純炭酸鉄泉(緊張性低張冷鉱泉)
(S34.7.7福井県衛生研究所認定)
泉温 :不明
湧出量:不明
成分 :炭酸ガス151.58mg, カルシウム16.08mg, マグネシウム3.91mg,
鉄33.45mg, 成分総計400.06mg(泉水1kg中に含まれる成分)
pH :6.50
営業時間:11:00〜19:00(2時間前に予約要)
不定休
入浴料金:500円
素泊り :2500円(基本的には、現在は行なっていない)
朝食 :800円