
はじめに
今年4月23日の「人権連群馬」創立大会から3か月が経過しようとしています。
この間、労働、教育、市民団体、行政など県内各界の団体・個人の方々から、その発足に際し「30年間に及ぶ部落解放運動から、新たな運動への大胆で積極的な飛躍をめざす」地域運動に対する積極的な視点と問題提起など、多大な期待が表明されました。 いま、私たち群馬県連は新たな運動構築に全力を挙げているところです。
月例の県連常任幹事会では、現在県内で進行中の市町村合併について話し合われ、昨年12月の県都前橋の1市1町2村、年初合併の伊勢崎市は1市2町1村と続き、来年4月までには、これまでの70市町村から39市町村へと再編されます。 町村部は59自治体から32減少して27町村となり、市部人口は78万人から164万人と倍増、町村部人口は125万人から39万人へと3分の1の規模に縮小されます。 また、これまでの郡界をまたぐ自治体の出現等により、複数支部が1自治体に統合されるなどの事態も生まれており、支部合同の運営や、活動地域の拡大などとともに、住民生活費負担の増大を含む変化の中で、活動環境の大きな変化や活動にとまどいも生まれていることなどが報告され、議論がかわされています。
県内動向について
群馬県では、主要産業であった養蚕は衰退し、農業だけでなく繊維・織物関連産業も外国の安い製品に押され、昔の面影は見られません。 また、相次ぐ企業の閉鎖や県外移転、倒産、リストラなどによる失業者の増大、売り上げ不振による商店の閉店など、地域と住民生活は、かつてないほど苦境に立たされています。
私たち人権連群馬は、このような状況の中で「地域人権連」活動を推進していく第1歩として、(1)各支部・地域であらためて支部総会または大会を開き、私たちのくらしを取り巻く現在の状況で、全解連運動の到達点と成果、人権連への移行の意義とその活動を分析する必要があります。 (2)解同が「差別はまだ多く、いっぱいある」などと宣伝していることとの対比で論議し、政府や大企業の横暴な人権侵害に、地域住民みんなで平和とくらしを守り、発展させる、共同の運動を大きくしてゆく重要性を確認。 (3)そして、私たちが生活している地域こそ、その実現の場であることを、お互いに確認しています。
当面する課題
当面する課題として、(1)各地域・支部の人権パネル展開催を目標に、とりあえず具体化できる地域を設定し具体化する。 そして実践したら、成果や教訓を整理し、多くの地域での開催をめざす。 (2)生活相談活動の定例開催をめざし、地域・支部ごとの相談員の配置、相談事業を軌道に乗せる事が大切です。 そのためには、学習会開催の計画も準備、会場や人材の確保、宜伝や設営など、自前でできる体制や組織づくり、諸団体との連携や共同の活動の広がりなど、これまでにない活発な活動が要求されています。
続々と設立される「9条の会」
県内では、憲法問題を中心にした運動が大きく広がりを見せています。 「県9条を守る会」をはじめ地域ごとの会「学校区単位」など、さまざまな会が網の目のように広がりつつあります。 県内では40を超える会が結成されています。
県人権連支部でもさまざまな困難をのりこえ人権法守る立場からこの会に参加、積極的に活動を展開しています。
安中市協議会では次のような呼びかけで「9条の会」を結成する運びとなりました。そのアピール文は次の通りです。
『昨年6月井上ひさし、大江健三郎氏など9氏が「九条の会」を作り、アピールを出しました。 私たちはこのアピールに賛同し、この地に碓水安中「9条の会」をつくることを呼びかけることにしました。 この碓水安中には新島襄、柏木義円などキリスト者や「不殺生戒」を説いた仏教者など人権を重んじ、人を殺す無益な戦争をなくし、日本と世界の平和を訴えつづけてきた先達がいます・・・・・・。 この宝物である日本国憲法を守るため、この会に加入されることを心から訴えるものです』
これに応えて、人権連代表をはじめ40名を超す呼びかけ人のもと、6月に結成総会を開き120名を超える参加者で大きな成功をおさめました。
この呼びかけ人には、住職、キリスト教団、カトリック教団、山岳会、農民連、労働者、教師、議員などが加わり、更に会を広げていくことを決めました。 弁護士の赤石あゆ子さんは「世界に平和の種をまく」と題した講演で「平和の種をまいて大きな平和の花を咲かせましょう」と呼びかけました。 会場では、(碓水安中9条の会)の名入れのネクタイやスカーフなど販売し好評を呼びました。
教育・平和行進について
自民党政府によって「戦争する国」の準備が進められている中、教育基本法改正に反対する会の署名活動にも取り組んでいます。 また暑い夏の平和行進も7月9日に群馬に入り、各支部は網の目行進に予定をたて平和を訴え、カンパ活動に取り組みを強めています。
以上のように、今年4月23日の「人権連群馬」創立後、多くの諸団体からの要請や、市民・行政からの問い合わせなど、地域に密着した人権連に対する期待が、日ごとに高まっています。