年    動物との関わり・見方 備考(世界史上のできごと 参考とすべきできごとなど))
16世紀初頭以前  野生動物は、狩りの対象であり、殺す事への畏れから「なだめる対象」であった。家畜は富をもたらすものであり、「感謝を捧げる対象」であった。エキゾチックな動物への感情は「驚異」が中心であった。 大航海時代がはじまる
ルネッサンス(ダ・ヴィンチ、
       コペルニクス)
近代科学の芽生え(合理主義)
16世紀 芸術家が自然全般に敏感となり奇妙な動物との遭遇の機会が増えたことにより、直接の観察による記述を始めた。  ルネッサンス
 たとえば化石への関心つまり古代の生物への関心 
17世紀 イギリスでは競馬とキツネ狩りがさかんになる。ジョン・ロックの忠告「子どもは『生き物を殺したりいじめたりすることを忌み嫌うように育てなければならない。(略)そして、人はゆりかごの時からあらゆる知覚力のある生き物に優しくすべきであると思う』 17世紀中ごろ、「優しい心」が紳士の条件となった。これは、ピューリタンに対抗する「自由主義者」たちによる『慈悲心を美徳とする』主張を源とする。
18世紀 「同情」や「思いやり」が重視され始める。美徳とされたこれらの感情は、婦人や子ども、家畜に向けられる。
人と愛玩動物とを結びつける感情が強化される。動物虐待についての関心が広がる。

1735年、リンネの「自然の体系」(ヒトは「アンスロポモルファ目・霊長類」に含まれている
1789年 フランス革命(ルソーやモンテスキューなどの啓蒙思想、やがてそれに反抗する形でのロマン主義の台頭すなわち「個」への注目)
産業革命の幕開け
ラマルクの「用不要説」、キュビエの「比較解剖」による古生物学の基礎
19世紀 1800年 ウシいじめを違法とする法案がイギリス議会に初めて提出されるが否決

動物虐待防止のための王立協会(RSPCA英国動物愛護協会)設立

メカトーフによる「菜食主義」が
アメリカで始まる
イギリス、アメリカ、ドイツが本格的な産業革命。
1828年 ロンドン動物園開設
1859年 ダーウィンの「種の起源」
人道主義的な感受性は、工業や都市の問題にとどまらず、スラム街から子どもを救う貧民学校運動につながる
1807年 奴隷売買の廃止 
1833年 奴隷制度廃止
わたしたちは、何気なく「動物愛護」「野生動物への敬意」「自然の保全と保護」
といったことばを使います。飼育動物の環境エンリッチメントの考え方も、そのル
ーツをたどっていくと、動物への同情的な見方の芽生えにたどり着きます。
注意しなければならないのは、この「同情」という感情が、人類の歴史のいつ生
じたものなのか、そして、生じたその感情は、いま私たちが「同情」とよぶ感情と
同一ではないという点です。
人間以外の生き物の存在の大きさに気づいたのは、それを失ったときであろう
と思います。その「とき」とは? 西洋社会においてはその「とき」の代表は、産業
革命です。
 奴隷制度をなくし、女性の参政権にめざめ、児童労働の制限に着手したという
この近代社会の到来は、同時に、人間と人間以外の生き物たちとの連続性に
気づいた時代をも意味します。
 わたしは、日本の動物愛護思想や自然保護の考え方が西欧社会から導入さ
れた経緯からも、まず、この西欧における動物の見方あるいは人間以外の動物
に対する関心の変遷を追ってみたいと思います。
 まず19世紀まで

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