REPORT

「外科医・有森冴子」

2000年1月4日 21時〜

連続ドラマとして2クール放映された人気シリーズ「外科医・有森冴子」が、久しぶりに放映された。それもは2時間ドラマの王道、火曜サスペンス劇場の新春スペシャルとしてである。
実は、以前にも一度出演している大沢が今回演じたのは、冷酷な二重誘拐の犯人役。しかし、その動機は「首にされた」という今の世ではありふれた理由。しかも横領がばれてのこととなると、いいわけもできない。そんな甘ったれた根性の男なのに、その犯行は冷静で成り行き任せの割に緻密である。刑事たちも、二重誘拐とはつゆさら思っていない様子だった。ただ、犯人と目されていた男を患者の父親として身近に知っていた医師・有森冴子だけが、メールの文体からおかしいと気づくあたり、まさに「主人公」だからこその役割で、ドラマだなあと思った。電話にも出ないし姿も見せてなかった慎重な谷木が犯人だとばれたのは、病院の車の下に残された革手袋の内側に残った指紋からだ・・・というこの番組枠にしてはお粗末な展開は、推理・サスペンスが主眼のドラマではないのでいたしかたないというところだろうか。しかもその革手袋が犯人のものだと気づいたのも、主人公・有森冴子で、刑事も見逃していた遺留品を目にして、一度病院内のエレベーターですれ違った男こそ犯人だと直感するのだ。すごいぞ、火サス。それに、いかにも怪しげに番組の最初の頃から登場した男がやっぱり犯人だったというのも、火サスの推理物だったら許されない展開である(笑)。

とまあ、意地悪なツッコミはこれくらいにして、今回大沢ファンとして、何度も目にしてきた犯人役にもかかわらず新鮮だった見所をいくつか紹介しよう。それは、まず第一に眼鏡をかけていること。しかも縁なし。最初予告編を見たときには、「変なサングラスかけてるぜ」って思ったのだが番組で見たら眼鏡だった。普通の眼鏡なのに、なぜ樹生ちゃんがかけると怪しくみえてしまうんだろう(笑)。いやあ、終始にやついてる男ってのも不気味ですわ。
それから、犯人が声を出さずに親に身代金を要求したり受け渡しの指示をしたのが、今をときめくモバイルパソコン・VAIOってのも、新鮮でした。樹生がパソコン使ってる。しかも、モバイル。あんまりパチパチキーを打つと、かえって変な感じに見えちゃうもんだけど、手つきはなんとか様になってた気がする。しかし、メールで接触してきたんなら、プロバイダーからさっさと、犯人を追いつめろよっ、それにそんなもん使ってたら、前田吟に罪をなすりつけたりできないだろう・・・て思ったのは私だけ?
いけないいけない、ツッコミ入れるつもりで書いてたんじゃなかった。
それから、こんな細かいところが嬉しかったのは私だけかもしれないんだけど、黒のタートルネックのセーターで顔を隠しながら寝ているんだけど、その隙に反撃しようとする前田吟の動きをさっと銃で制したところね、あそこが一番まともに 「見所」だった気がする。「見せ場」っていう意味では、本人がライブで「寒かった」といってた川岸での乱闘シーンなんでしょうけど、私は、あの焚き火のシーンの一瞬がとってもよかった。

記入日 2000年1月5日

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