REPORT

AWGP世界ヘビーメタル級タイトルマッチ

1999年8月22日・渋谷ONAIR EAST
17:30-21:30

司会役の音楽評論家、大野祥之さんが登場し、イベントの趣旨を紹介。優しい話し方をする人だったけれど、ヘビメタ&ロックらしい風貌の方でした。その後も、バンドの交代のたびに登場し、演奏を終わった人にインタビューをするという形式で進められていきました。

1.WINFIELD・・・今度初めてワンマンライブをやるというインディーズバンド。現在、青木さんの食客(笑)らしく、今回のイベントも全体を通して出演し、ボーカルの人(大柄でTUBEの前田さんのような感じがする歌い方)が他の人のバックコーラスを勤めたり、ギターの人が他のバンドと共に出演したりしていました。このギターの人は、樹生ちゃんのときにも弾いてくれたのでした。とってもパワーのある感じのいい音楽で、しょっぱなをガンガン盛り上げてくれた気がします。今度メジャーデビューもするそうだけれど、また見てみたいバンドでした。ボーカルの人、これがまたとっても感じがいいんだ(笑)。

2.SEKIRIA(須藤あきら)・・・女性ボーカル須藤あきらさんが、パワフルに歌う。とっても細い人なのにあの強力な声はいったいどこから生まれてくるんだろう。声量がある歌い手さんってかっこいいなぁと思いました。

3.大沢樹生・・・何と豪華なバックバンド。主催者の青木さんがドラムをたたき、その他本日の出演者たちがこぞってバックを勤めて下さった。
曲目は次の通り。
 ・SHAKY
 ・真夏の風(ギターを弾きながら)
 ・ガラスの十代
服装は、半袖の黒のTシャツに赤のレザーパンツ。髪型は、あまり変化のない長さで黒っぽかったです(ちょいと色が入っているのかもしれないのですが、よくわかりませんでした。)
客層がかなりばらばらで男性も多いし、自分のファンがどれくらいいるかなんて見当もつかなかったと思うのだけれど、樹生は終始リラックスして無理しないで3曲を自由に歌っていた。全部自分の曲で通してくれたので、「知らない曲ばっかりだったら困るかもしれない」なんて思っていたのは、いったい何だったんだ?>自分(笑)しょっぱな少し重めの曲で、2曲目は少々スローな曲、そして最後は誰でも知ってる曲をヘビーロックアレンジで・・という構成は、とっても良かった気がする。でもほんと、客席が盛り上がってくれて嬉しかった。
樹生は、曲の合間に軽くしゃべってましたが、本格的なバンドの対決イベントというお日柄ゆえか、ファン以外の人に気を使った自己紹介なんぞをなさっていたのですが、今日の客層はなんだかとっても暖かくて、どう見ても大沢目当てじゃないだろう・・・という方々が大勢前の方を埋め尽くしていたにもかかわらず、3曲ともみんな声援を送りながら結構のって見て下さっていたような感じ。目の前に樹生が歌っている状況で、かなりぶっ飛んだ脳みその片隅で観察した感じではあるのですが。
MCの中でツボだったのは、2階の関係者席から子供の声でかかった「パパァ」という声援。樹生は、「つれてくるんじゃなかった」と苦笑してました。振り返ってみるとママにだっこされた男の子の姿が・・・。友達と手を取り合ってキャアキャア騒いでしまった私でした(笑)。しかし、何度も「パパ」と声がかかってたけど、もしや初めてパパのロッカーぶりを見たのかな・・・なんて考えてしまった。
真夏の風・・では黒のギターを奏でながら歌っていました。そして青木さんのドラムをたたきながらのコーラスはとても素敵でした。青木さんって、ほんとに「ゴジラ」のような方で、ギターはパフォーマンスも含めてついつい目がいく凄いプレーヤーなのに、ドラムもできるしキーボードもガンガン弾いてて、ほんとに強烈なパワーと吸引力がある大物でした。樹生ちゃんは、F.E.Nの人たちといい、青木さんといいほんとにいい人たちに音楽の上で囲まれて、幸せだなぁと思った次第です。
曲が終わって次のバンドの準備をしている間中、青木さんを交えて大野さんとおしゃべりをしていましたが、出会いのいきさつとかお互いの印象とかもっと突っ込んで聞きたかったのに、青木さんは気を使って下さったのか「罠」の宣伝が主でした。なんでも、「罠」の本読みまで青木さんは付き合って下さっているそうです、神父役で。樹生ちゃんは、(今日の客層じゃ、芝居なんて見に来る人いないでしょ?)っていう感じで「ここで宣伝しても・・」と遠慮がちな雰囲気だったんだけれど、大野さんが悪ノリしたのか親切心からなのか、「罠」を見に行くと毎日青木さんがいて、毎日通ってサインをもらうと楽日にプレゼントがもらえるっていう企画はどう?って言って青木さんの爆笑を誘ってました。ほんとにいたりして。初日とかは来て下さるかも・・・・。

4.Masha・・・20歳の若いバンド。ボーカルはビジュアル系バンドにありがちな感じの声質で、個人的には苦手なタイプの歌でした。ごめんなさい。メンバーの3人が本日お誕生日だということで、会場一体となって誕生日の歌を歌ってたのがなんだか、バトルロイヤルと銘打ったイベントなのにそこはかとなく温かい今日の雰囲気にあっていたような気がします。(実は、このバンドが登場してから私の視線は2階の関係者席へ・・・樹生ちゃんが子供を当然のことのようにだっこしてるぅぅぅ。だったのでした/笑)

以下、登場順が狂ってるかもしれないしコメントし忘れてる出演者の方がいるかもしれません。申し訳ない。

5.TAX HEAVEN・・・本日飛び入りだという3人バンド。ドラムとベースとギターの3人。ギターの人はボーカル兼任。このシンプルな構成で爽やかかつかっこいい歌の連続でした。ベースが、クールな感じの人で薄い色のサングラスをかけたままニコリともしないで、きっと難しいであろうベーステクを繰り広げているという感じがそこはかとなく漂ってくるのが印象的でした。9月23日に日比谷野音でチャリティイベントをやるという宣伝をしていたけれど、F.E.Nの山中さんが出演するらしいです。

6.CAZAI(キャッズアイ)・・・WINFIELDが再度登場したかと思ったら、音楽と共に女性4人それぞれスタンドマイクの前に立つ。光沢のあるビニールレザーの上下でおへそを出しながら。こういっては失礼かもしれないが、「え?ヘビメタに女の子アイドルバンドがあるの?」という第一印象。そして更に失礼ながら、全体的に肉感的なスタイル。間奏では側転だのバク転だのを繰り広げ、更に「何、このバンドは?」と思ったら女子プロの方たちが作ってるバンドでした。しかも現役。しかも、本日試合後このイベントへ来ているというツワモノでした。そのボーカル、キャンデー奥津さんは、このままイベントの司会として幕間ごとに登場しました。

7.小野正利・・・ハイトーンボイスでデビューをバラードで飾った人は、それまでの人たちの演奏ぶりはヘビメタはそんなもんじゃない、甘いぜっって感じで一撃するほどの強烈な歌でした。どんどん高音になっていく歌声に会場のテンションも一気にヒートアップした気がします。歌のうまい人はほんとに凄いぜ・・・。この一言に尽きる。話すと、優しいおっとりとした感じの方だったのですが歌うと一変するというタイプ。

8.二井原実・・・現在XYZというバンドを組んで活動しているベテラン。凄みのある歌声は、まさにヘビー級。しかししゃべると関西弁で、ついつい笑ってしまう愉快な兄さんでした。9月からライブハウス巡りをするという予定を話していましたが、さぞや小屋がぶっ壊れるほどのヘビメタが繰り広げられることでしょう。 9.寺田恵子・・・ご存知、女性ロックバンドの大御所、恵子姉様は相変わらずの美しいスタイルと美しいルックスとぴっちりタイトないでたちとパワフルな歌声で会場はもうやんやの大喝采。SHOW-YA時代の歌も歌って、その表情たっぷりな歌い方に見惚れました、わたくし。そのすぐ横でギターを演奏する青木さんも、華麗なるギターパフォーマンスを繰り広げてくれて、わたしはギターのテクニックについては何も分からない部外者だけど、あの堂々とした演奏ぶりを見ることができて、よかったです。

10.WHO・・・91年に「WHO」というCDを作成したという青木さんを中心としたゴージャスな一夜限りのバンド。こんな形態初めて見ました。ステージ中央にばかでかいキーボードセット(2台を上下に配置)を横向きにおき、とんでもない高さにセッティングされたスタンドマイクが立てられている。そこへ登場したのが青木秀一。とにかく青木さんがこんなに巨体だったなんて・・・私、DESEOで見ているはずなのに知らなかった・・・。スポーツウェアの短パンに上はなんていうのかTシャツのようなもの。そして白のロングレザーコートを羽織った姿も、「道ですれ違いたくはないかも・・・」な強烈さ。そしていきなりかなで始めたのがアメリカの国歌。ギターがウィンウィン泣きまくり。そして始まった30分以上はあったにちがいないアメリカンロックメドレー。聞いたことがある曲が次々と、しかもアレンジが組み合わせになっていて、ギターとボーカルが別の歌を戦わせていたりもする感じがしました。なにせ、曲名なんて全然わかんないので定かではありませんが。でも「ぜったいこれ知ってる」って曲が多かったなぁ。「ビリージーン」とかまであったし、必ずしもヘビメタばっかりじゃなかった模様。でも見ているこっちの方が息が切れそうなくらいだったのに、平然とギターを弾きつづけたNIGHT HAWKSの女性ギタリスト(ちえちゃんと呼ばれていた)は凄かった。ドラムは曲の合間を縫って2人が交互に弾いてたのに、彼女とベースの人と、あと当然青木さんは弾きっぱなし。青木さんなんか、ギターとキーボードとボーカルの一人3役(もちろん、ギターとキーボードは交互に・・だけど)をこなしているんだから、ミュージシャンのパワーは恐るべき物がある。いや、ほんとこのメドレーは凄かった。いいもの見せていただきました。残念だったのは、ゲストボーカルが次々と出て来て歌っていったのに、樹生は登場しなかったことでしょうか。まあ、ラインナップとその腕前を考えると高望みだということはよーく承知しておりますが、やはりね(苦笑)。

11.NIGHT HAWKS・・・改めて青木さんのバンドが登場。最後をきっちり締めてくれました。青木さんの声はとってもいい声でした。歌詞も、なんか前向きなものでついつい拳が降りあがってしまう曲。2曲で軽く終わって、エンディングは、メンバー総出演・・・しかし、せっかく大野さんが「大沢くん」と呼んでくれたにもかかわらず、スタッフが飛び出して来て両手を大きくクロスするじゃないですか。「次の仕事で。舞台のリハーサルが・・・」ということですでにお帰りになっていたのでした。最後には出てくるかと思っていたのですが。でもまあ、ほんと最後までどんどん盛り上がっていってどんどんそのヘビーさが増して行くという4時間のイベントを私はすっかり楽しんで帰ってきたのですが、ひとつだけつらいのは、未だに耳鳴りが治りません(笑)。明日は治るかなぁ・・・。
ヘビメタってことで、少々びびってたんですが4時間ぶっ続けで結局聞いたのだけれど心配要らなかったし、すごく楽しかった。思いっきりのれるサウンドだった。歌詞が聞き取れるととてもまっとうな主張をしていて、聞き取れなくてもドラムの音とギターの音を直接体で聞いてる気分はとっても気持ちのいいものだった。「ヘビメタ」なんて知らないって思ってたけど、そんなことは全然気にならなかったし、また機会があったら迷わず行こうという気になった。というわけで、青木さんはまたこのイベントを企画するとおっしゃっていたのでぜひとも次回も樹生に声をかけてね。

1999.8.22

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