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アレスとデルムッド

 

今回は、統一アグストリアのアレスとデルムッドに対する僕のイメージについて述べてみましょう。彼らについては、『未来からの声』で書いたのですが、統一アグストリア建国後の二人についてもちょっと述べてみます。

まず、アレスとデルムッドの関係ですが、セリスとともに戦っていた時期(つまり、ゲームの7章以降)では、騎兵隊の隊長および副長だったと考えています。息はぴったりあっていたと思います。以心伝心というより、自然と「アレスが突撃し、デルムッドが後始末」というパターンが形成されたのではないかと考えています。「自分は何をすれば良いか」がはっきりわかっていると、人は実力を十分に発揮するものです。
さて、騎兵隊ですから、当然、野戦では必ず投入され(子世代の戦いに冬はない)、実戦経験を豊富につむことになります。
そうしているうちに、お互い「俺がこれだけやりやすいのは、アイツがいるからだ」と考えるようになるでしょう。それこそ以心伝心ができるようになっていくでしょう。…別の可能性として「俺がこれだけやりやすいのは、俺が優秀だからだ。アイツは、時に俺の足を引っ張る。アイツがいさえしなければ(もっと優秀な副官がいればor俺が隊長だったら)もっと戦果はあがる」もありますが、この考えに陥ることは、多分ないでしょう。ここまで根拠なしに話してますが、僕はそういうイメージなのです。

さて、このような信頼関係の二人が国政についた場合、どうなるでしょうか。
アレスが国王になるのは確定です。
ではデルムッドは…僕は、政治に口を出せる立場なら、何でも構わないと考えています。騎士団長であろうと、宰相であろうと、その他とにかく、最高会議で口を開ける立場であるなら、なんでも構わないのです。
なぜか?
簡単です。
アレスのイメージからして、最終的にズバリ決断するのは、アレスです。他の誰が何と言おうと、アレスが決断すれば、全てです。決断されたことに対しては、誰も文句言えません。しかし、ここでアレスの性格で注意すべきは、アレスはわがままではないということです。相手が殺したいほど憎い相手であろうとも、きちんとコトの真偽を見極めようとします。また、納得できた場合には、それまで信じてきたことを覆すことさえします。
これは、容易に利用できます。
例えば、デルムッドがアレスの言動を誘導したり、あるいは逆に、アレスが自分から言い出しにくいことを言わせたりもできるでしょう。だからデルムッドは、発言権だけあればそれで良いのです。もちろん、他の重臣達とのバランスもあるでしょうが、その辺は、まぁテキトーにうまくやるでしょう。

さて、これで一応、基本の議論はできました。しかし、これだけで終わっては何も面白くありません。
一体、どのような議論が行われているか、実例を見てみることにしましょう。

議題その1:アレスの結婚一周年記念式典予算について
アレス
「そんなもの、少しでいい。…というより、式典にしなくてはならんのか」
重臣1
「恐れながら、このアグストリアが統一されてから、まだ日が浅く、陛下のお顔を知らない国民も多いのです。何かにつけて、陛下のお顔を知らしめることは、必要です」
アレス
「それは定期的な視察で済むだろう。俺は一度も怠っていないぞ」
デルムッド
「しかし、視察では、王妃との仲の良さを見せていないでしょう」
アレス
「…………なぜそんなモノを見せる必要があるのだ」
デルムッド
「アグストリアは、統一されたばかりです。国民は、また内乱になるような事態を恐れています。陛下が、式典を機会に仲の良さを見せることは、国の最高位の結束を見せるものです」
重臣1
「そうですな。陛下の仲睦まじさを見た国民あるいは各貴族は、自分達もそうあらねばならぬと思うでしょうし、同時に不安も消えるでしょう」
アレス
「…………そういうものか?」
デルムッド
「そういうものです」
かくして、なし崩しにおもちゃにされていくアレス。

議題その2:税金
アレス
「この間の式典だが、税金をあんなことに使って良かったのか?かなりかかっただろう」
重臣1
「必要経費ですから、仕方ありません」
アレス
「しかしだな…。他で節約する必要があるんじゃないのか?」
デルムッド
「いえ、倹約は倹約ですべきことですが、必要経費を削ることはなりません」
アレス
「どういうことだ?」
重臣1
「デルムッド殿の言うことももっともです。無駄なことに金を使うのはやめるべきですが、必要な金を出さないわけにはまいりません」
アレス
「ふむ。それもそうだ。ところで、無駄な金というと、たとえばどんなことがある」
デルムッド
「よく聞く例としては、国主の度を超した贅沢ですね。先の戦いでのヒルダは好例でしょう」
重臣1
「過剰すぎる軍事費も問題ですな。先の戦いでは、暗黒教団が搾り取った税はほとんどスリープの杖の修理代に消えたとか」
重臣2
「しかし、軍事費を削りすぎるのも問題ですぞ」
アレス
「…わかった。まず俺の小遣いを減らせ。俺はそもそも贅沢に慣れてないからな。食えれば、それでいい」
デルムッド
「いえいえ、国王があまりにみすぼらしい格好をしていても、それはそれで問題です。極端な贅沢さえされなければ、それで良いのです」
アレス
「…任せる」
かくして、適当に着せ替え人形として遊ばれるアレス。

…僕の統一アグストリアのイメージは、こんなんです。


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