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FE if…・Part2

 

今回は、aki様からのリクエストで、「もし、セリスがナーガを継承していたらどうなるか」を語ってみることにします。

さて、セリスがナーガを継承するということは、セリスが魔法を使えるということになりますね。魔法使いが主人公のFE。ちょっと新鮮です。しかし、父シグルドがせっかくバルドの聖戦士で、しかも育ての親がオイフェとシャナンなのに、剣を使えないというのは、なんだか違和感があります。ということで、セリスは魔法剣士として育てられるということになるのでしょう。魔法の師匠は、きっとレヴィンです。

魔法剣士セリス。クラス名は、マージロードあたりでしょうか。武器レベルを考えてみましょう。えーと、魔法は、炎B雷B風B光☆で問題ないでしょう。剣はバルドの血を引いてるから1段階プラスでA…あれ?そういえば、この場合、ティルフィングはどこに行くのでしょう?ユリアが代わりに継承するというのは、あり得ません。ディアドラとアルヴィスの娘であるユリアに、バルドの血が宿る可能性はありません。となると、後半、ティルフィングの使い手がいなくなるのでしょうか?使い手がいない神器をわざわざ登場させるのもおかしな話です。ということは、後半はティルフィングは無視されることになるのでしょうか。しかし、アルヴィスがティルフィングをパルマークに託すシーンなど、ティルフィングはそれなりにゲーム中で重要な役割を果たすアイテムです。無視するのは、得策とは言えません。

とは言うものの…シグルドに実は隠し子がいたなど、どうしても想像できませんし、となると、シグルドの子供(ティルフィングを受け継げる可能性がある人間)は、セリスだけです。

ってことは…「ナーガとティルフィングのダブル継承」ってことになりますか。つまり、マージロードの武器レベルは、剣☆炎B雷B風B光☆!クラスチェンジして馬に乗ったマスターロードに至っては、剣☆槍A斧A弓A炎A雷A風A杖A光☆!!ステータス上限はHP80運30それ以外全て27!…こんな強いキャラがFEの主人公のワケはないですね。っつーか、よほど成長率を抑えないと、ゲームバランスを崩しそうです。

困りました。八方ふさがりです。というわけで、ここはティルフィングを活かすために、さらに思い切った変更を加えてみましょう。
ナーガをセリスに継承させてしまうと、扱いに困るのがユリアです。さっきも言ったとおり、アルヴィスの娘と考えている限り、ユリアにティルフィングを継承させる手だてがないからです。それに、ストーリー的にも、ナーガの継承者で無くなったために、ずいぶん目立たなくなってしまいます。というわけで、さっくり、ユリアをシグルドの娘にしてしまいましょう。つまり、ディアドラは、セリスと双子でユリアを産んだことにするのです。名前も、セリスとユリアじゃ釣り合いがとれませんから、「セリア」にしましょう。確かドラゴンバスターで攫われるお姫様の名前がセリアでしたね。…まぁそれはどうでも良いですが、とにかくこのセリスの双子の妹セリアが、ティルフィングを継承するのです。セリアの外見は、ユリアそのものです。

では、この変更によって、ストーリーがどのような変更を受けるかを考察していきましょう。まず前半ですが、シグルドが討たれるところまでは、これといった変更はありません。オイフェとシャナンがティルナノグに連れて行く人間に、セリアが追加されるだけです。

続いて後半開始までの17年では、まず、アルヴィスとディアドラの間にできる子がユリウスだけになるという変更があります。ん〜。とりあえずこれしか無いですね。ユリアがいなくても、ユリウスはディアドラを殺すことでしょう。
ティルナノグを見てみましょう。オイフェとシャナンが、セリスとセリアを一体どのように育てていたかですが…このような変更を加えても、セリスとセリアの外見は、元と変わりありませんので…きっと、「セリスはシグルドの血を強く受け継ぎ、セリアはディアドラの血を強く受け継いだに違いない」と考えるでしょう。つまり、セリスに剣、セリアに魔法を学ばせようとします。ところが、あに図らんや、実際は逆だったのです。セリスに剣の才能は受け継がれず、スカサハやラクチェに遠く引き離されるばかりの修業時代でした。セリアに至っては、魔道に関してはカケラほどの才能も無く、エーディンがいくら教えようと、全く無駄だったのです。やがてレヴィンが指摘したか聖痕がハッキリしてきたかで、育て方が逆だったことに気づきますが、時既に遅く、セリアはすっかり自分に自信が持てない女の子になってしまいました。というわけで、やっぱり見た目は(衣装以外は)ユリアとセリアは全く同一です。衣装は、なんだかんだ言ってとにかく無理矢理にソードファイターに転向させたので、さすがに剣を持って戦いやすいような格好になっています。つまり、動きやすそうな軽鎧を着た、伏し目がちのユリアです。でもソードファイターなので、必殺を出すときは飛ぶわ跳ねるわ分身するわ……。うーむ。まぁ、あまり気にせず、後半の考察にうつりましょう。

6章では、セリアが最初からいること、セリスがセリアのことを確実に双子の妹だと認識していること(当たり前)、手に入れたオーラもしくはリザイアをセリス自ら使うことくらいしか変更がありません。その後も、しばらくは特に何事も変更はないのですが…いやまてよ、8章のイタコは…うーん…セリスが幻聴を聞くことにするのが自然でしょうか?まぁ、そのくらいです。

しかし、10章に入って事態が急転します。元のゲームでは、10章の冒頭でユリアが攫われるのですが…今回の場合だと、やはり…セリスが攫われるんでしょうね。解放軍の総大将で、自身も曲がりなりにも剣を扱える人間をどうやったら拉致できるのかわかりませんし、そんなことをしたらシャナンの面目も丸つぶれになるのですが、元となるべく同じようにするなら、そう考えるより他にありません。




セリスの突然の不在を受けて、緊急の会議が開かれます。総大将が行方不明。これが解放軍に与える影響は、とてつもなく巨大なものです。すぐに、代理のリーダーを立てなくてはなりません。レヴィンは、代理役を、セリアに言い渡します。

「えっ、私が…。無理です!そんなの無理です!」
「甘えるな!お前もまた、英雄シグルドの遺児。セリスがいない間、軍全体を率いて民衆を守るのは、お前しかいないんだ!」
シャナンか、もしくはアレスかリーフの方が良いんじゃないのかという皆の心の声を強引に握りつぶすように、レヴィンはセリアを怒鳴りつけます。慕っていた兄が行方不明で、その安否を気遣うだけで苦しいセリアに、さらに押しつけられる解放軍の盟主代理の重圧。セリアはパニックに陥ります。どんなに無理だと訴えても、レヴィンは頑として譲りません。とうとう、泣き叫びながら議場から走り出てしまいます。

どこをどう走ったのか。勝手がわからないペルルークの街の路地裏で、むせび泣くセリア。しかし、夜の寒さが染みるようになってきて、やや冷静さが戻ってきました。

愛する兄、セリスは死んだのだろうか?いや、決してそんなことはない。そんなことがあってはならない。兄さまはきっと生きている。ならば、兄さまが生きているならば、私が行ってお助けしなくてはならない。

そのためには、ここでこのまま泣いていても仕方がないと立ち上がろうとした時、しかしセリアは、自分が何をしたかを思い出してしまいます。

…私は、逃げ出してしまった。今、落ち着いて考えてみれば、レヴィン様のお言葉は、私を勇気づけようとしていたと思えなくもない。でも、私は逃げ出した…。今、のこのこ帰っていったところで、一体、どんな目で見られるというのだろう?それに…やはり私には、セリス兄さまの代理など、荷が重すぎる。それを言い渡されただけで、すっかり動揺して逃げ出してしまったほどだもの。何かあったときに、きっとおろおろして皆の期待を裏切ってしまう。それに、戦況が思うようにいかず、例えば誰かが死んでしまったとき、私は、それを受け止められる…?

そう考えたとき、セリアはぶるぶると首を振りました。そして改めて、セリスがどういう重圧を受けていたのか、思い知ったのです。自分がその任に当たるかもしれないと考えただけでこうなのだから、実際にずっとそれを果たしてきたセリスの苦しみはどれほどだったのかと考え、ぞっとするセリア。セリアは、「自分がやらなくては」「しかし、自分には無理だ」という二つの気持ちの狭間で、ひたすらにもがきました。

やがて、自分を呼ぶ声が聞こえてきました。それは、よく知っている声でした。おそらく、セリスの次に長い間聞いてきた声です。
声の主は、やはり、ラナでした。セリアを見つけ、わっと駆け寄るラナ。
「よかったぁ…」
ラナは、すがりつくように、深く息をつきました。
「すごく、心配したのよ。あなたまで失ってしまったら…って。私だけじゃない、みんな、心配してるわ。レヴィン様も、自分で歩き回って探してる」
「え、レヴィン様も」
それは、あまりに意外な言葉でした。あのレヴィンが、自分の足で探し回るだなど、よほどのことです。そして、ようやく、暗黒教団による拉致が繰り返される可能性に思い当たりました。
視界が極めて狭くなっていることに気づいて愕然とするセリア。

そんなセリアを、ラナは優しく慰めます。
「無理もないわ。お兄さまがいなくなってしまって、その上にあんなこと言われたのなら。でも、逃げないで。逃げてしまっては、セリス様を取り戻すことができないわ。私も、あなたを支えるから。レスター兄様も、スカサハもラクチェもデルムッドも…他のみんなだって、あなたを支えるから。セリス様を助け出したい気持ちは、みんな同じだもの。だから、逃げたりしないで」
ずっとティルナノグで、セリス以外にも、やはり兄弟姉妹のように育ってきた仲間の名前を聞き、セリアの胸に勇気がわき上がります。

私は、最初は魔道を学んだ。でも、まるでモノにならなかった。そんなときでも、ラナたちは優しく励ましてくれた。突然、剣を学ばされたときもそうだった。私だけではなく、ラナたちも、兄さまを取り戻したく思っている。力を合わせられる。

セリアは、そう考えました。
「やるわ、私。もう、泣いたりしない。ありがとう、勇気をくれて」
微笑みあうセリアとラナ。




そして、アレスともう一悶着あったものの、セリアはセリスの代理として、解放軍のリーダーとなります。
このシーン、もしラナが死んでいたら代わりはラクチェになり、セリフも多少修正されます。ラクチェもいなかったらレスター、以下スカサハ、デルムッド、シャナン、オイフェ、レヴィンの順番で。あ、それぞれマナ、ラドネイ、ディムナ、ロドルバン、トリスタンも同様です。

さて、いよいよ、マンフロイに操られて登場するセリスと、そんなセリスに再会するセリアを描写してみましょう。

…の前に。
10章後半のアルヴィス戦と、セリスが攫われてしまった理由についても、軽く触れてみます。

まず、アルヴィスですが、ゲームと違って、人質を取られた形にはなりません。セリスの命が、アルヴィスの抑えになるはずありませんから。むしろ、「何やってるんだコイツは。私はこんなのと戦っていたのか?」という気持ちになるでしょう。
というわけで、アルヴィスは、半ばヤケクソ気味にセリアにティルフィングを託し、「まさか、お前まで兄のように無様な姿を晒すのではないだろうな?」と挑んでくるのです。出来の悪い親友の子供のために、あえて憎まれ役的な教師役を買って出るといった感じです。…不憫ですね、それも。

さて、セリスが攫われた理由ですが、解放軍の総大将が攫われるだなど、普通考えられません。警備体制など、一体どうなっていたというのでしょうか。暗殺なら、まだ可能性があるかもしれませんが、拉致ですからねぇ…。もしあるとするなら、その理由は、セリスが自ら望んでついていったしかないでしょう。10章ということは、トラキア戦の直後です。セリスは、リーダーであることに疲れ切っていたのです。そこで、自分一人で敵の本拠に乗り込み、差し違えてでもユリウスとマンフロイを討とうとしたのです。
そんなバカな、セリスはそんなキャラじゃないと言われるかもしれませんが、そうしないと辻褄が合わないのです。「セリスがナーガ継承者だったらどうなるか」によって必然的に加えられる性格の変更だと考えてください。

さて、あえて誘いに乗ってユリウスとマンフロイに対峙したセリスですが、敵うはずはもちろんなく、コテンパンにのされてしまいます。マンフロイは、倒れたセリスをじわじわいたぶるか、公開処刑にでもするかと邪悪な妄想に胸をときめかせながら、牢にぶち込みます。
それにしても、まさかこんなに簡単に行くとは思っていなかったマンフロイ。欲を出して、もう一人ナーガの血を引くセリアの拉致も考えますが、既にセリアは覚悟を固め、リーダー代理として厳重に護られていました。
さすがにそううまく運ばないかと残念がったマンフロイでしたが、たかが小娘、戦場でどうにでもなると気を取り直します。しかし、これが間違いのもとでした。セリアを新しい総大将に戴いた解放軍は、その団結と覚悟を、いっそう強固にしていたのです。セリアの拉致を迅速に行わなかったことは、マンフロイ一生の不覚でしょう。なお、最初から二人とも狙わなかった理由は、いくら何でも二人いっぺんに拉致できるはずがないと思っていたからです。なら、ナーガの継承者であり、総大将でもあるセリス一人に狙いを絞るでしょう。

さて、小娘が率いる軍などどうということもあるまい、すぐに潰れてしまうだろう、そうなるとアルヴィスをどうやって始末するか…などと考えてバーハラに戻ったマンフロイですが、入ってくる報告は、解放軍の連戦連勝です。マンフロイは自分の予想が外れたことを不快に思い、セリスを解放軍にぶつけることを画策します。既にセリスの心の隙は発見済みです。操るのは造作もありませんでした。
「マンフロイ サマニ サカラウモノ、ミナ コロス…」
剣と魔法を扱い、(クラスチェンジ済みなら)馬にも乗れるセリスは、非常に強力な戦力です。そんなセリスを見てうろたえる解放軍。
…どこからか、「いいから叩きのめして、それでも目が覚めないなら、ふん縛ってしまえ」という声も聞こえてきそうですが、それはユリアにしたってそうでしょう。というわけで、レヴィンは、やはり「先にマンフロイを倒せ」と指示します。
それにしても、総大将であるはずのセリスが操られて解放軍の前に現れるというのも、なんだか凄い構図ですね。あ、もちろん、セリスを倒してしまうとゲームオーバーです。というか、後半はずっと、セリスとセリアのどちらが倒れてもゲームオーバーです。

さあ、いよいよマンフロイを倒し、セリスを正気に戻す説得です。




「お兄さま!」
「う…あ、あれ、セリア?…どうして、きみがここに?」
「もちろん、お兄さまを助け出すためよ。みんな、そのために頑張ってきたの。さあ、戻りましょう。みんな、待っているわ」
しかし、セリスは逡巡します。
「みんなが…待っている?」
「ええ、もちろん。…どうしたの、お兄さま?」
「ウソだ…。だって、みんながここにいるってことは、ぼくがいなくても、何とかなったってことじゃないか」
「それは、違うわ」
セリアは、はっきり断言します。
「違うって…」
「お兄さまでなければ、ダメなの。私、お兄さまの代わりをやって、わかったわ。みんな力を貸してくれたけれど、それは、私が、お兄さまの代理だったから。お兄さまを取り戻すために、代理である私に力を貸してくれたの」
「え!?きみが、ぼくがいない間、指揮してたのかい!?…オイフェかシャナンだと思っていた」
「オイフェさまもシャナンさまも、お兄さまを待っているわ。もちろん、他のみんなも。代わりをしてた私が、一番よくわかってる」
セリアが自分の代理をしていた。それは、セリスには大きな衝撃でした。
セリアの言葉に、偽りを見つけることは出来ませんでした。そう、自分を待っているからこそ、あの内気なセリアを強引に立てたのでしょう。
「セリア…苦労をかけたね。ゴメン。戻るよ、ぼくは。でも、みんな受け入れてくれるかな…」
「お帰りなさい、お兄さま。もちろん、みんな受け入れてくれるわ。レヴィンさまから、小言の一つくらいあるかもしれないけれど」
「ふふ、セリア、ずいぶん明るく笑えるようになったね」
「そう?それはきっと、苦労させられたからだわ。さあ、行きましょう、お兄さま、最後の戦いに」




ってところでしょうか。

そしてセリスはヴェルトマーでナーガを手に入れ…あッ!!ディアドラのサークレットはどうやって入手するんだ!?

…………。

考えてませんでした。

…………。

アルヴィスがずっと持っていたことにしましょうか。倒すと手に入るということで。アルヴィスがセリスに、わざわざサークレットを託すはずはないですよねぇ…。セリアがティルフィングでアルヴィスを倒したときに限って、ちょっとしたイベントを挿入しても良いかもしれません(それ以外でも、イベントが無いだけで、入手はできる)。

ま、そんなこんなで、ナーガを手に入れ、二人そろってユリウスと対峙することになります。まぁ、もちろんナーガがあれば楽勝です。そしてエンディング。恋人がいようが何しようが、セリアはもちろんバーハラにとどまります。

というわけで、結論です。
「もしセリスがナーガ継承者だと、ユリアはセリスの双子の妹セリアとなってティルフィングの継承者となり、ゲームは麗しい兄妹愛が描かれる」

akiさま、こんなのでよろしかったでしょうか?


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