さて今回は、アストリアについて語ってみます。
もちろん、僕がイメージするアストリアはこういうヤツだ、という話です。
まずは戦士としての戦闘能力から行きましょう。
前に、『真女神転生III』のルールでアストリアをデザインしたとき、僕はこのようにしました。アストリア
種族:地霊(ティターンなどと同じ)
防御特性:物理に強い/バッドステータス攻撃に弱い
スキル:ヒートウェーブ/ラクカジャ/雄叫び/勝利の息吹/三分の活泉/食いしばり/デスカウンター
他の剣士に比べて泥臭いイメージがあるので、種族には地霊をチョイスしてみました。「地霊」といえば、シリーズの常連はティターンです。アストリアのイメージは、僕はそんな感じなんですよ。
というわけで、やたらにタフにしてみました。ラクカジャで防御力を上げ、雄叫びで相手の攻撃力を下げ、三分の活泉(最大HPを30%上昇させる)と防御特性「物理に強い」(物理攻撃のダメージ半減)を活かして耐えまくりながらデスカウンター!これがアストリアです。自分から攻める技は、比較的弱いヒートウェーブしかないので、守りに徹しましょう。物理攻撃が通用する相手になら、ただ耐えているだけで勝っている可能性大です。
バッドステータス攻撃に弱いので、特殊攻撃をしてくる相手…特にサキュバスやニュクスあたり…には弱いですね。ドルミナー(相手をSLEEP状態にする)→永眠の誘い(SLEEP状態の相手を問答無用で確実に即死させる)のコンボが強敵です。夜魔のオネエサマ方に弱いのか…………。スキルについて解説を加えるなら、「勝利の息吹」は戦闘終了ごとにHPを回復するもので、「食いしばり」は戦闘中に一度だけ、致命傷を受けてもHPを1だけ残して耐えるスキルです。「デスカウンター」は、物理攻撃を受けたとき、一定確率で、通常の1.8倍もの攻撃力で反撃するスキルです。
ここを読んでくださる方にはもっとわかりやすい聖戦のスキルをつけるなら、大盾、怒り、ライブ、待ち伏せ、追撃あたりでしょうか。…マジ?強すぎない?…眠らせればいいとはいえ。
まあともかく、要は「異常なまでにしぶとく簡単には死なない上に、追い込めば追い込むほど強くなる」という、どっかの少年マンガの主人公のような能力の持ち主です。
動物にたとえるなら熊です。猟師が熊を撃つとき、山の斜面の下から撃つのは御法度だそうですね。たとえ心臓を射抜いたところですぐには死なないので、そのまま襲われるからだそうです。上から撃つなら、のぼってくるまでにさすがに体力が尽きるので安全という理屈です。というわけで戦士としては無茶苦茶に強いわけですが、強いキャラをデザインしたとき、僕はどうしても「どうやったら倒せるか」を考えてしまいます。
そしてアストリアの場合ですが……なにしろ、まともに戦った場合は、いつ死ぬんだか分かりゃしないというキャラです。腕にどれだけ覚えがあろうと、相討ちに持ち込まれる危険が常につきまとうという恐ろしい相手です。ならば、まともに戦うだなんて愚の骨頂、口車に乗せてお帰り願うのがベストです。それどころか、一時的になら、味方につけるのも難しくはないでしょう。
アストリアは、非常に木訥なイメージがあります。
良くも悪くも善人なのです。
だまされやすいのです。
しかも、(よせばいいのに)相手の話をついつい聞いてしまうクセがあります。
ホント、善人なんです。
考えれば考えるほどドツボにはまるタイプです。
しかし、考えるのをやめたとき、いきなり正しい結論を出すことができるという特性も持っています。
何が正しいか、直感でわかるのです。
ただし、直感をきかせるためには、一度頭をリセットしなければなりません。前の状況で正しいことでも、次の状況では全然正しくないということは良くありますが、前の状況にとらわれている場合は直感がきかなくなります。
戦前戦中戦後問わず、ジョルジュがアストリアに対しておこなう助言は「余計なことを考えるな、原点に戻れ」に集約されるのです。
…すんません。僕、今、アストリアを褒めてるんだか貶しているんだか、自分でわかってません。どっちかというと褒めてるんじゃないかと思うんですが…。「だまされやすい」ってのは、人の性質として「欠陥」ではないと思うんですよね。アストリアの操縦については、ジョルジュが抜群にうまく、手慣れています。
ミディアは、あまりうまくないんじゃないかと思います。いや、どーもミディアは「力任せ」っつーイメージがあるもので。
なので、滅多にないでしょうが、夫婦喧嘩が発生することもあるでしょう。
しかも、滅茶苦茶に激しいのを。
ジュリアンとレナは喧嘩しそうもありません。
アーサーとフィーは、しょっちゅうするけど小規模っぽいのですが、アストリアとミディアは、滅多にしないけれど、こじれると大変な大喧嘩になるのではないか、そう思います。
…ま。
その被害は一人に集中して、その一人があれこれ骨を折って仲裁して、終わってみればまた仲むつまじいところを見せつけられるんでしょう。
損な役回りもあったものです。アストリアに限らず、3人のイメージを要約すると、次のようになります。深い森の中でさまよっていると考えてください。
アストリア:
直感で正しい道を選択することができるが、何かの理由で考え込んだり、直前では正しかったことを引きずって直感が鈍ると道を誤る。正しかろうと間違っていようと、信じた道を一直線。障害物があってもよけないため、普通ならボロボロになるはずだが、非常にタフなため全然気にしていない。ミディア:
情報と直感を両方使って、ほぼ常に正しい道を判断できる。信じた道はほぼ一直線。目の前の障害物くらいはよけるが、まったく別ルートをとるようなことまではしない。ジョルジュ:
さまざまな情報をもとに常に正しい道を判断する。道が悪ければ折れたり引き返したりすることも厭わない。…しかし、友人がボロボロにならないように誘導してやったり、あらかじめ障害物をどけてやったり、ドツボにはまったところを救助に行ったりと苦労が絶えない。しかも、「なんでおまえ、そんなに泥だらけになっているんだ?」と不思議がられるというオマケつき。もう一人おまけ、アストリアとミディアの娘、フォルトゥナです。
フォルトゥナ:
常に直感で正しい道を選択できる。しかし、森をさまようことそのものを楽しんでしまうので、興味がおもむくままの道を歩く。「間違った道」というのは、フォルトゥナには存在しないのかもしれない。ただし、何らかの事情で余裕をなくした場合は、同時に直感も効かなくなるので、ドツボにはまりやすい。障害を越えなければならないときは、工夫をこらして飛び越える。おまけ:ついでに他の連中も
僕が良く書く連中だけですが。
アーサー:
ほぼ常に直感で正しい道を選択できる。人の話をほとんど聞かないので考え込まないし、間違わない。信じた道は一直線。障害物は目に入らない。踏破可能な道は、どれだけ常識外れのルートだろうと常に見えている。公爵になったあとは、人の話をよく聞くようになり、また非常に注意深くもなったのだが、直感をベースにするスタンスは変えていない。フィー:
常に直感で正しい道を選択できる。人の話はよく聞くし、考え込んだり騙されることもあるのだが、それでもなおどういうわけか通る道は常に正しい。天性の強運の持ち主。道が悪ければ、「踏破するための時間」が最短になるルートを直感で判断して進む(湖をまっすぐ泳ぐより、周りを歩いた方が早ければ歩く。泳いだ方が早いのなら泳ぐ)。しかもその直感は外れない。…ただし、危険かどうかは考慮の外にある。セティ:
さまざまな情報をもとに常に正しい道を判断する。道が悪ければ、それを平坦にしながら進む。確実だが歩みは遅い。ティニー:
情報と直感を両方つかって、ほぼ常に正しい道を判断する。ただし、一度間違うとかなり深みにはまる。信じた道はほぼ一直線だが、必要と判断すれば折れるし曲がるし道を直す。無理はしないが諦めない。デュー:
全ての抜け道を知り尽くしているので、状況次第でどうにでも動ける。メング:
直感で正しい道を選択することができるが、何かの理由で考え込んだり、直前では正しかったことを引きずって直感が鈍ると道を誤る。正しかろうと間違っていようと、信じた道を一直線。障害物があってもよけないため、普通ならボロボロになるはずだが、非常にタフなため全然気にしていない。…て、手抜きじゃないですよ。イシュタル:
さまざまな情報をもとに常に正しい道を判断できる。できるのだが、進むとは限らない。どの道を進むにしても覚悟は決まっている。ただし、間違った道には、印をつけておく。道が悪くても基本的に直進し、障害物は破壊する。そしてもう一人、あのお方。
ミシェイル:
さまざまな情報と自分の信念をもとにほぼ常に正しい道を判断する(ミシェイル自身にとっては、どんな道だろうと常に正しい)。信じた道は脇目もふらずに最短距離を一直線。大抵の悪路は苦にしない。道が途切れれば、あらゆる手段を用いて突破する。谷があれば橋をかけ、険しい山には穴を掘る。失敗すれば玉砕。ミシェイルって、ローマ皇帝にたとえると、トライアヌスが一番近いかなと思います。トライアヌスとは、大河ドナウに全長1キロをかるくこえる巨大な橋をかけ、崖をけずってまでも一直線にのびる街道をつくり、ローマ市内にあたらしい建造物を建てるのに平地が足りないとみるや丘をけずって平地を広げ…とにかくやることなすこと「障害があれば、まだるっこしいことをせずに堂々と正面突破する」タイプです。まあ、アポロニウスという天才的な建築家の全面協力があったからできたことですが、正面突破のスケールが違います。戦争しても強く、ローマ帝国の領土を最大にひろげたのもこの人です。
ミシェイルがまっとうに権力を握ったとしたら、トライアヌス型の君主になるんじゃないかと思います。
ローマ皇帝の話をしたので、もう少し続けるなら、トライアヌスと全く逆のタイプは初代皇帝アウグストゥスでしょう。帝政創造という大難事を正面突破でやろうとしたのがカエサルですが、暗殺されてしまったので、後を継いだオクタヴィアヌスは全く逆、正面から撤退するように見せて相手を喜ばせておき、裏ではこっそり「一見大したことがない名前や権利」をかき集めて、気がついたときには障害の裏にもぐりこんでいたという人です。ある時は外交、ある時は戦争、ある時は機会を待ち、ある時は目くらましの間に事を進め…と、千変万化の道順で目的を達成したのです。
FEキャラでこのタイプは……やっぱりジョルジュが近いですかね。