バンタム級10回戦

日本バンタム級4位 日本バンタム級6位
  村田英次郎 VS   新鬼 丈
(金子)   (広島三栄)  
10R 判定    ○
1977年4月26日
東京 後楽園ホール

5戦目にしてメインイベンター

ポンポンとワンツーを放ち、相手のお返しがくる前にサッと身を引く。 足がいい。射程内にはいったときの腕の回転も早い。新鬼が1発打つ間に 村田は4,5発打ち込んでいた。まるで小銃と機関銃の戦である。
5回、新鬼がヨロヨロとロープへもたれ込んだ。村田のショート・フックが テンプルに命中したのだ。
「ここぞ!」とばかりに村田はラッシュ。だが倒せなかった。 手数は出ていても、的中率のきわめて低いラッシュだったからだ。
チャンスに焦って、“1発”のトドメを刺せないのは、若い選手に よくあること。ましてデビュー以来運もあった(沼田戦は バッティングによるTKO)が、“4連続KO”と騒がれている身では、 気持ちが先走っても仕方がないことだろう。
ワンサイドに試合をすすめ、何度も倒すチャンスを迎えながら、 とうとう倒せず試合が終わったとき、金子会長は笑って村田の肩を たたいた。
ゴング


金子会長
まずまずだ。いい経験になったろう。 この試合は、初めから簡単にKOできる相手じゃないとみていたんですよ。 それに村田はこれまで早い回に倒してきたから、プロのボクサーの パンチの鋭さも試合の厳しさも知らないから、倒すことより、10回を フルに戦わせてみたいと思っていたんです。