バンタム級10回戦

日本バンタム級王者 Jフェザー級9位
  沼田 剛 VS   村田英次郎
(新日本相原)   (金子)  
8R 2分 TKO    ○
1978年10月18日
東京 後楽園ホール

王者からラッキーな“金星”

注目のホープがアッサリとキャンバスに尻もちをついてしまった。2ラウンド後半、 右のガードが下がったところに、沼田の左フックを狙い打ちされたのだ。
ノンタイトルとはいえ、チャンピオンに挑む村田は、これがプロ入りわずか 3試合目。いくらアマチュアで活躍したとはいえ、世界戦も経験したことのある 沼田が相手では、荷が重いと見られるのも無理はない。
しかし、村田にはそんな冒険をさせてみたくなるほど、魅力的な素質があったことも 確かだった。
ダメージの少ないダウンではあったが、カウント8で試合続行に応じた村田は さして動揺の色も見せない。無表情で沼田を迎え打ち、反撃の糸口を さがそうとした。
冷静な村田とは対照的に、珍しくエキサイトしたのは村田である。 ホープの“踏み台”になってはたまらないという意識もあったのだろう。 おとなしい沼田が、ゴング後の村田のパンチに憤然と感情をムキ出しにした。
これが敗因につながったといえるかも
しれない。
3回、沼田はバッティングで右マユを切り、8回には頭の中まで切ってストップ されたのだが、いってみれば自分から頭をぶつけにいって負けたようなものだ。
7回までのスコアは、各審判とも2,3ポイント沼田がリードしていた。村田も積極的に 左右フックを浴びせたが、6回には沼田の右アッパーをカウンターされ、 7回も左フックをアゴに受けてグラついた。村田はショートのカウンターなどの 小細工は知っているが、ガードの甘さ、パンチの角度の悪さなど、全体的に ボクシングにぎこちないところがある。

ボクシング マガジン 1976年12月

村田英次郎
早いし、間の取り方もうまく、やりずらかった。いい勉強でした。

金子会長
今日みて、だいぶなおさなけりゃいけないところがわかった。 いい宿題ができましたよ。