OPBF 東洋太平洋バンタム級 タイトルマッチ

世界バンタム級6位
OPBF同級王者
世界バンタム級3位
日本同級王者
  村田英次郎 VS   磯上修一
(金子)   (辰東)    

3R KO  2分32秒  ○


タイトル防衛8回


1982年3月23日
東京 後楽園ホール


3年間待たされた好カード

再起の秘密兵器完成

世界戦の看板のない“世紀の一戦”がようやく実現した。日本バンタム級 の竜虎の戦いとあって会場は3000人の超満員。 この会場での世界戦以上の入りとも言われた。
試合前の予想では、磯上がどこまでねばり、村田を苦しめるかといったもので、 村田が有利。しかし、試合が始まり、先に仕掛けたのは磯上のほう。 腰を引いた独特のスタイルから左を出し右の強打を決めようと、じりじりと 追い上げる。磯上の右フック、アッパーの強さは定評があるだけに、 村田も真剣だ。磯上の攻撃を足と左でかわした。
が、磯上の右のロングフックが村田の顔面へヒットしたのである。
「これで面白くなるぞ」
リングサイドでこんな声が聞かれたが、勝利の女神が微笑んだのは 村田のほうだった。
2回になり、磯上の右フックで一瞬ぐらつき、どうなるかと思われたが、 村田の伝家の宝刀・右ストレートが出た。右フックで牽制しておいて、 切れ味鋭い右ストレートをアゴに直撃だ。磯上は腰を割り、ダウン。
3回になっても村田が受けたパンチは右フック1発だけ。右ストレートを 的確に決めて3度のダウンを奪い、村田が見事なKO勝ちを収めた。
村田はこれまでと一味違うボクシングだった。これまでオープン気味だった 右ストレートがまっすぐに出ること。それさえ出れば村田に敵はない。
チャンドラー戦、ピントール戦も右の打ち方が悪いのが王座を奪取できない 原因だった。
「その右ストレートをこの試合に備え特訓したんです。これからは、 なお磨きをかけ、世界奪取の武器にしたい」

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村田英次郎
特別に作戦はなかったが、焦らずよく相手を見たのが良かった。 会心のKOでうれしい。後半までもつれるとやっかいだと思っていたので、 とにかくうれしい。パンチもスムーズに出たし、リラックスして戦えた。 チャンスがあればもう一度世界にチャレンジしたい。

磯上修一
どうなったか試合内容は全然覚えていません。

佐々木隆雄会長(辰東)
6回ごろまで待たせればよかった。私の作戦ミスです。