左にややオフセットされたイモビライザー内臓のイグニッションスイッチにキーを差し込む。

コンパクトなタコ、スピード一体型のデジタルメーターが始動のパフォーマンスを開始すると同時に、インジェクション関係のモーターと排気デバイスの駆動モーターが一斉にチェックを開始する。
かなり騒がしい。何も知らずにキーを捻るとビックリするだろう。









エンジンを始動しようとチョークを探す。オット、コイツはインジェクションだった。
ずっとキャブレター車に乗ってた為、体にキャブの儀式が染み付いてる。

スターターボタンを押す。何とスターターボタンを押し切る前にエンジンが始動してしまった。何と言う始動性の良さだろう。
恐るべしインジェクション。

エンジンがかかると同時にデュアルヘッドライトの車体左側、ロービームが点灯する。



タコメーターは1100rpmをキープし微動だにしない。しかしエンジンは回転を微妙に上下させており、Kawasakiのエンジンのあのフィーリングは継承されている。

エンジンノイズはKawasakiファンをいい意味で裏切らないいつもの感じである。




水温がある程度上がったところで軽くブリッピングしてみる。
回転のつきが良く、
己の性能を誇示するかの様に鋭くレスポンスする。



シートに跨る。




シートの硬さはそれ程硬くは無く、9Rと同等ではないだろうか。

しかし・・・・。

「シートが高い」・・・・・。


高さもさることながらシートカウルに若干幅が有り、これが足つき性を悪くしている。

しかし、フレームとタンクのニーグリップ部の形状は絶妙で内モモから膝にかけてピッタリ体と車体がフィットする。
シート前側に座ると膝は、タンクではなくフレーム部分をニーグリップする形となる。



825mmのシート高は予想どうり親指の第一間接のみしか接地させず、このマシンに乗っている間ずっと緊張しなければならない事を予想させる。
しかし、恐るべき軽量化と低重心化により、フラフラする事が無い為、それ程苦痛では無いだろう。
ハンドルは9Rと比べてだいぶ低いが、シートからハンドルまでの距離が短い事から、取っつき易く親しみがもてる。

ただ9Rより若干ハンドルが開き気味で垂れ角があり、慣れるまで違和感があった。


ハンドルの各スイッチに目をやると、又しても己の性能を誇示するかの様に、
ストップウォッチの ON/OFF のボタンとラップタイム用のボタンがある。




キルスイッチ下が、ストップウォッチ。







ウインカー右上がラップタイム用ボタン。






「サーキットに行け!」





と強要している。

無視してツーリングに使用する。


その他のスイッチに目をやると、パッシングボタンが有る。
9Rには無かっただけに、「ラッキー」と思って良く見ると

ハザード が無い。





「停車なんかしないで、パッシングしてドンドン前へいけ!」

と言う事なのか。


恐ろしい・・・・・。


俺には出来ない。そんな事。




クラッチを繋ぎ走り出す。
バックトルクリミッターの影響からか、クラッチは軽くはないが、苦にはならないレベル。
長距離ツーリングなどで、疲労がたまってきた際などには、ちょっと辛いかもしれない。



とりあえず、マニュアルに指定されている4000rpm(800Kmまで!)を守り慣らし開始。

うぇー。凄いクロスミッション。しかしエンジンは低速で粘りがあり、極超軽量、低重心
なので市街地でも苦にならない。と言うより非常に乗りやすい。

「こんなに尖がったスペックでありながら以外にも市街地で乗りやすい」
これが10Rの隠れた良さではないだろうか。









シフトストロークはかなり短く、1速→2速へシフトアップ時、何度かシフトミスをしてしまった。
これは確実なシフト操作&中途半端な回転数でのギアチェンジをしない事で、無くなっていった。


またシフトアップ時にクラッチを繋いだ瞬間、「バコッ」という音と共にショックがクラッチレバーに伝わる。

バックトルクリミッター(以下 BTL)が作動している。

最初は戸惑ってしまったが、慣らしに気を使うあまり、操作が遅れその間に回転が落ちクラッチを繋いだ途端、BTLが働いていた様だ。



慣らしは適当がいい様である。



エンジンのフィーリングは昔のKawasakiから脱却した洗練されたものになっていると思っていたが、いやいやどうして








「ゴリゴリッとしたフィリーグ!」








  ガチャコン  (ニュートラルから1速に入れる時のショック)
も健在である。




恐るべしKawasaki DNA

良く言えばKawasakiらしい。伝統を受け継いでいる。
が、他メーカーより乗り換えKawasaki初体験の人は


「なんじゃこりゃ!」

と思うに違いない。




慣らし開始。


6速 4000rpmで走行時、95Kmと表示されていた。

慣らし後に変化があるか楽しみである。

又雑誌のインプレなどでは1速で160Km出るそうです。

ひぇー。


まず走って感じた事は、ブレーキング時のノーズダイブがほとんどない!。
前につんのめらず、路面に張り付いたかの様に停車するのだ。

ブレーキは握りこんで直ぐにはガツンと来ず、後からじんわり利いてくる様だ。
かといって利かないわけではなく、「奥で利く」みたいです。
     (雑誌談。  俺もそう思います・・・・・)

極超短いホイールベースの為、パニックブレーキ=ジャックナイフに為るのではと思っていただけに
チョッと安心。でも気をつけましょう。


エンジンは、丁度4000rpm付近に震動が若干あるが、それほど気になるレベルではなく
極低速でも粘りがあり、ギアがクロス気味な事もあり、1速で事足りてしまう。




超高性能な非常に扱い安いマシンである。



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