研究室




ブレーキキャリパーのフリクションをゼロにする





  取り上げた理由


  ブレーキのキャリパーはいつも高温と汚れで過酷な状況にさらされている。するとピストンの動きが渋くなり、ブレーキの引きずりによるパッドの偏磨耗やブレーキをかけてた際のタッチが悪くなり、ブレーキが利き始めるまでにタイムラグが発生する。

また引きずっていると取り回しが重くなり、燃費、加速にも影響する。このためピストンがスムーズに動くようにメンテナンスを行いキャリパーの要因によるフリクションをゼロにする。





  研究計画


誰が?・・・・          俺が(笑)

何を?・・・・        ブレーキキャリパーを

いつ?・・・・        H14・10〜
 
何処で?・・・・      研究所で(笑)

何故?・・・・       何故と言われても好きだから(笑)

どうやって?・・・・    手で(笑)




          

  現状の把握


購入してすでに5年が経とうとしているが、以前パットを交換した際ピストンの動きが渋く動作がバラバラだった。

又動きの悪いピストン側のパットの磨耗量が多く均一に減っていなかった。取り回しが若干重く感じ、フロントタイヤの回転に抵抗を感じる。




  対策1 パッドの取り外し



まずはパッドスプリング、ベータピン、パッドピンを外しパッドを取り外す。ここでパッドピンを確認。・・・・・ピンは以前新品に交換して有り、磨耗はほとんど無し。軽くペーパーで磨いて再使用する。ここでフェンダーにクラックを発見。フォークのピッチとフェンダー取付け幅のクリアランスが悪いとフォークの動きを悪くさせたり、この様にフェンダーにクラックが入る。そのうちシムによる調整とフェンダーの修理をしよう。

 



フェンダーのクラック





  対策2 キャリパーの取り外し



ブレーキホースのクランプを取り外しキャリパー取り付けボルトを緩め、キャリパーを取り外す。Fフェンダー、サイドカウルは外したキャリパーで傷をつけ易いので外した方が無難。

 



外したピストン周辺


写真では分かりずらいですがかなり汚れてます

 



ブレーキレバーでピストンを出すと


動きの悪いのが5つ。・・・




  対策3 キャリパーの汚れを落とす



外したキャリパーを中性洗剤にて洗い汚れを落とす。ブレーキレバーを握りピストンを少し出し外周をよく洗う。(キズを付けない様に)この時動きの悪いピストンは全く動かないので全てのピストンを同じだけ外れない様に出すのは至難の業である。4ポッドならともかく6ポッドはかなりつらい。KTCのピストンを押さえるツールがあるので買っとけばよかった。・・・両サイドのピストンは洗いずらいので、ピストン回し工具で回転させるとよく洗える。

 



清掃完了



 



対策4 グリスアップ、動作の確認



軽くエアーを吹いたあとピストン外周を点検する。ピストンの1つにキズを発見。幸い小さく先端の部分で新品のパッドを使用してもシール部分まで届かない為再使用する。ピストン外周にシリコーングリスを塗り、ピストンを出し戻しさせるとだんだん動きがスムーズになってくる。ここでもピストン回しを使用すると作業がはかどります。

ここが今回の研究最大の難作業、動きの良いピストンもあればなかなか動かない物もあり1つに気を取られているとピストンが落っこちてしまう。やはり専用工具が必要か。6つグリスを塗り終えブレーキレバーを握ってみると1つだけ動きの渋いものが。やはりシールの交換が必要のようだ。    それにしても写真が非常に悪い・・・・・。    地面にピントが合ってる・・・・・・・・。     見ずらくてすいません。

 



対策5 パッドの角を落とす



組み付ける前に、パッドの角をヤスリで落とす。こうするとローターとの合いが良くなる。特に新品はやっておきたい。

面取りが終わったらいままでの逆の手順で組み付けていく。パッドの裏側とパッドピンに薄くパッドグリスを塗る。鳴き防止の為なので、塗り過ぎないように。キャリパーを組み付けるまえにローターの状態をチェックしよう。以前雑誌にパッドスプリングを外すと鳴きが発生する可能性があるが、タッチが良くなると書いてあり試した事があるが、それほど変わらなかった。

何グラムかのバネ下の軽量化にはなるが。(笑) 




  キャリパーの組み付け


ZX-9Rのキャリパー締め付けトルクは34N-mです。





  効果



結局、全てのピストンのフリクションをゼロにすることはできなかった。と言うよりゼロになるわけねーだろ。右のキャリパーで1つ、左で2つ渋い動きのピストンがあった。オーバーホールによる、シールの交換、ピストンの交換が必要だろう。キャリパーを割らなくても出来るので、30000Kmあたりでやってみよう。
対策後乗ってみたが、以前よりも明らかにブレーキのタッチが良くなっている。効き始めるまでがダイレクトと言うかタイムラグがない。リリース時もスパッときれ引きずりがない。これはいい。新車時はこうだったのか。ブレーキをかけるのが面白くなってしまった。オーバーホールすればさらによくなるだろう。





  まとめと反省



今回の研究は思った以上に効果があり、苦労が報われ成功だった。新車時の性能に少しでも近くなったのではないだろうか。



しかし・・・・・・・・・反省点がいくつかある。

1 USAGのピストン回し工具は少しでか過ぎる。ピストンを掴んだ状態を保持するのが大変。イタリア人はあんなに手がデカイのか。車のキャリパーも出来るようにデカイのかもしれない。

2 両手で作業していると写真がとれない(涙)。三脚とリモコンで撮るか助手が欲しいところだ。でも近所の目が気になる。

3 ピストン押さえ工具は絶対必要だ。作業効率が違う。

4 写真の腕をあげろ。




  今後の研究予定

車両変更の為、大幅に研究内容変更となります。
ご了承下さい。


その1        排気漏れの激しいサイレンサーのリベット打ち直しおよび、オーバーホールによる排気効率の向上

終了。



その2        サイドカウルのNASAダクトをDUCATI996風に黒くしてサイドビューにアクセントをつける

車両変更の為、中止。



その3        アーシングシステムを自作する

10Rでやろうかな。でも必要無い様な気が・・・・。



その4        他車種純正部品を使った軽量化

先送り。



その5        アラーム付イモビライザ−の取り付け

10R標準装備。中止です。



その6        ラムエアシステムの更なる充填効率の向上

これ以上の向上が出来るのか?。とりあえず先送り。



その7        21世紀の子供達の為、環境に配慮した更なる燃焼効率の向上による排気ガスのクリーン化

んー・・・・・。



その8        B型ZX-9Rを超える燃費の向上

(汗)・・・・・・。



その9        子供の幼稚園のお迎えにninja ZX-9Rで行く。

10Rでやりましょう。