013/深夜番組


 ぷつり、
 電源を切った。元電源も切る。節約節約。
 四つん這いで座椅子に戻って、どっかりもたれる。
「はー…」
 目を擦る。眠い。でもなんかこのまますぐ寝るのも癪だな、なんて思う。
『ぜってぇ面白いから! お前も見るべきだって!!』
 といった、クラスメイトの顔が浮かぶ。微妙に、憎い。
 正直、全然面白くなかった。
 ツボの問題もあるのかもしれないけど、俺にとってはただ下ネタを羅列しただけの番組にしか思えなかった。エロを並べ立てても必ず抜けるとは限らない。そういうことだ。
 ツボなんて、ひとそれぞれ。わらいなんて特にそうだ。
 まったくもって。つまらない。
『感想聞かせてよ! 語ろうぜ!!』
 声がよみがえる。
「あー…」
 いったいどういうべきか。
 話をあわせるべきか。
 それとも、はっきりいうべきか。
 暗くなった部屋。俺はひとり考える。
 ………ん? 俺、なんか間違ってない?


(2004/03.24 361文字)


イイコちゃんすべきか毒を吐くべきか。
ストレスを貯めるのは間違いなく前者です。



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