064/洗濯物日和
朝日が眩しくて、朝早くに目が覚めた。閉め忘れたカーテンが風にひらめいて、そのたびにきらきら、白い朝日が覗き込む。
まだ眠ったままの目覚まし時計を手探りで探し出して、ベルを切る。そのまま時計を引っ張り込んで針を読んだら、なんとまだ5時過ぎだった。昨夜は2時過ぎまで飲んでいて、まだ内臓にしっかりアルコールが居座っている。3時間も眠っていないのだから、当たり前といえば、当たり前だ。そんなに酵素は素早くない。
昨夜は、そうだ。ゼミの友達とうちで宅呑みで、そのままで。
ベッドの下に、女友達がふたり、雑魚寝していた。あーあ、あられもない恰好で。
隣にはもうひとり、すやすや眠っている。
変に目が冴えてしまって、もう眠れそうにない。動くと内臓がドロドロして、上からも下からも漏れ出しそう。
空き缶やらゴミが散乱している。厚手のカーテンを開けて、レースにする。薄い明かりが、部屋中にあふれ出す。
のそのそ起きだして、流しに立つ。前に張った鏡に映る顔は何だか酷い。
流しで顔を洗って、水道水をがぶ飲みする。
近くで鳥が鳴いている。都心から遠く離れたこの町には、何処かで飼っているのか、春から夏にかけて、うぐいすが鳴く。ホーホケッキョ!
ああ、頭が痛い。流しにもたれかかって座り込んだら、目の前に認めたくない量の洗濯物があった。見なきゃよかった。
ちちち、可愛い声で鳥が鳴く。スズメだろうか、それとも知らない鳥?
光が伸びる。今日はいい天気なんだろうなぁ。洗濯物日和ってやつ? もう一度、洗濯機を見る。ずしんとした存在感で、そこにある。
「…まわすか」
観念して立ち上がると、洗剤と柔軟剤を入れて、スイッチオン。あとは洗濯機くん、ヨロシクね。
振り返ると、友達3人が死屍累々転がっている。彼女たちが起きるまでに、見られる程度に部屋を片付けておこうと思う。
(2006/08.07 750文字)
100text