∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 以久遠氏の Beauty,Business & Favorites 巻頭 <68号>VOL. '04-08 / 2004.08.01号 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
最近、我慢の出来ない人たちが増えている。言い換えれば、隠忍自重とは程遠く、辛抱することなく感情の赴くままに行動する人が増えているということである。感情の赴くままの行動は、一見、裏表のない素直な行動に映ることがある。そのために、これを肯定的に解する人も多いが、これが我慢の出来ない若者を育てている一因となっていることを知らねばならない。
我慢を言い換えると、辛抱、忍耐、堪忍、堪(こら)えるといった言葉になる。隠忍自重という言葉もある。「堪忍は一生の宝」という言葉もある。大正時代、大阪には「人には辛抱が第一」と碑に彫った商人もいる。理性は我慢から生まれる、と言っても過言ではない。人は、我慢することで考えることを知り、感情に左右されずに思慮出来る理性を磨いていく。我慢は理性の原(もと)である。
我慢することとは考えることである。考えることで理性が芽生え、更に考えることで理性が高まり、理性の高まりによって知性が高まる。こうして出来上がった合理的価値観の社会は理性の高い社会と言える。しかし、理性と掛け離れた感情の赴くままの社会は利己主義の蔓延(はびこ)る合利的価値観の社会となる。
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