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 坂本龍馬の名言    

 若干30歳そこそこで「日本を今一度洗濯いたし申し候・・・」と鮮烈な使命感に燃えて新しい日本の創生に深く関わった坂本龍馬は、高知の城下で下級藩士の家に生まれた。28才で土佐藩を脱藩し33才で京都で暗殺され、アッという間に短い生涯を閉じたが、脱藩してから死ぬまでの5年間に、馬と徒歩と蒸気船だけで日本国内を地球半周にも匹敵する距離を駆け回ったと言われる。地球半周と言えば2万kmである。飛行機も新幹線も国鉄もない時代に驚くべき行動人である。

 と同時に、幕末の時の人、勝海舟や西郷隆盛に可愛がられる程の論客で、弁舌爽やかに人を魅了し、地球的発想で合理性を説き、貿易会社海援隊を立ち上げる程の実務家でもあった。そして、「世の人は 我を何とも言はば言へ 我なす事は我のみぞ知る」と揺るぎない信念のままに生き、雅号も、奔放な生き様さながらに自然堂と称した。革命児坂本龍馬の珠玉の言葉の数々を紹介しよう。

 形式や古いしきたりに対して

   「脇差なんぞはいくらでも売っている。あんな金物を父の形見だとか武士の魂だとか言っているのは自分に自信のない

    阿呆の言うことだ。形見はお前さん自身さ」

 桂小五郎に対して

   「アメリカでは、大統領が、下女の暮らしが立つように考えて政治をやる。徳川幕府は徳川家の繁栄のみを考えて、三

    万人の人間をおさえてきた。幕府、幕下の諸大名しかり。藩の都合だけで政治をする。一体、日本人はどこにいるの

    か。もっとも光栄を担うべき日本人はどこにいるのか。日本人は三百年、低い身分に縛られ、何ら政治の恩恵を受け

    ていない。この一事だけでも、徳川幕府は倒さねばなりませんよ」

 高知藩主山内容堂に対して

   「世に生きものというものは、人間も犬も虫もみな同じ衆生で、上下などはない」

   「本朝(日本)の国風、天子を除く外は、将軍といい、大名といい、家老というも、皆その時代の名目に過ぎぬ。物の数

    ともなすなかれ」

 人生について

   「人生は一場の芝居だと言うが、芝居と大きく違う点がある。芝居の役者の場合は、舞台は他人が作ってくれる。生の

    人生は、自分で、自分の柄に適う舞台をこつこつ作って、その上で芝居をするのだ。他人は舞台を作ってはくれぬ」

 奇策について

   「奇策とは百に一つも用うべきではない。九十九まで正攻法で押し、あとの一つで奇策を用いれば見事に効く。奇策は

    そういう種類のものである。真の奇策縦横の士とはそういう男を言うのだ 」

 議論と説得について

   「相手を説得する場合、激しい言葉を使ってはならぬ。結局は恨まれるだけで物事が成就できない」

   「議論などは、よほど重要な時でない限り、してはならぬ、と自分に言い聞かせている。もし、議論に勝ったにせよ、

    相手の名誉を奪うだけのことである。」

 評判について

   「浪人が会社を興すには、この先、金が頼りだが、金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなす

    のにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然と集まってくるさ」

 仕事について

   「慎重もええが、思い切ったところがなけりゃいかん。慎重は下僚の美徳じゃ。大胆は大名の美徳じゃ。将か士かは生

    まれつきで決まるものだが、お前は大名修行をやれ」

   「『・・・しかない』というものは世の中にはない。人よりも一尺高いところから物事を見れば、道は常に幾通りもある」

   「仕事というものは全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難の道である。あとの二分は誰でも出来

    る。その二分を人にやらせて完成の功を譲ってしまう。それでなければ大事業というものはできない」

   「男子はすべからく酒間で独り醒めている必要がある。しかし同時に、大勢と一緒に酔態を呈しているべきだ。でなけ

    れば、この世で大事業は成せぬ」

 何故、龍馬の周りに人が集まるのか?

   中岡慎太郎「どういうわけで、そのように人が集まってくるのだ」

   坂本龍馬 「俺が気楽だからだろう。助けてやらねばどうにもならぬと思って奴等は集まって来るらしい」

   中岡慎太郎「最初、どうやって見つけるのかね」

   坂本龍馬 「『おい、来ないか』と言うだけさ」

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