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「過(あやま)ち」(「論語」より)     

 「過(あやま)ちて改めざる、これを過ちという」。有名な論語の言葉である。過ちというのは誰にもある。意識せずに過つことも多い。しかし、過ったことを知って改めなければ、これは本当の過ちで、時には犯罪ともなると言っているのである。三菱自動車がよい例で、「小人(しょうじん)の過つや、必ず文(かざ)る」という言葉もあるように何やかやと言い訳で誤魔化して来て、安全を無視して多くの人命を奪った。先日起こった芦屋での大事故のJR西日本にも当てはまる。最大の原因になったと思われる常態化した速度違反対策を怠ったことである。

 「君子の過ちや、日月の蝕するが如し。過つや、人皆これを見る。更(あらた)むるや、人皆これを仰ぐ」とあるように、過ちというのは月の満ち欠けみたいなもので隠したり誤魔化したり出来ないものである。しかし、「已(や)んぬるかな。我、未だよくその過ちを見て、内に自ら訟(せ)むる者を見ざるなり」という言葉もあるように、自尊心や自惚れや自己保身等の本能的防衛意識が働いて、過ちを謙虚に認めることはなかなか出来ない。

 従って、「過てばすなわち、改むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ」という言葉や「下問(かもん)を恥じず」と言う言葉もあるように、広く意見を求めて過ちを改めることが大事である。このような謙虚な行動が返って多くの信頼を得ることになる。そして、この壁を越えることで大きな自信が芽生える。

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