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 輝くような純白の桜花が門出を祝福するように爛漫と咲き揃う4月1日を迎えて、入学、入社、転勤赴任・・・等々、新しい世界への旅立ちを迎える多くの人たちが心を弾ませ夢に胸を膨らませていることだろう。花冷えの冷気が気持ちを引き締め、パラパラと華やかに舞い落ちる落花が気持ちを華やかにする。

新しい門出には月曜日の方が相応しいが、残念ながら今年の4月1日は土曜日となった。新しい門出を称えて、故事に由来する中国の古典から人生の指針、苦しいときの激励、盛時のときの戒めなどの名言を紹介しよう。苦しいときも、嫌なときも、逃げずに自己研鑽に努め、目標に向かって着実に前進し大きな人間になっていただきたい。

卑譲(ひじょう)は徳の基なり〔卑譲徳之基也〕(左伝)

卑とは、自分を低いところに置いて相手を立てること、譲とは相手に譲ること。これが徳の基である。

辞譲(じじょう)の心は礼の端なり〔辞譲之心、礼之端也〕(孟子)

孟子は「四端の説」に、人間は誰でも四ッの心を持っていると書いている。その心とは、「惻隠の心(可哀想と思う心)」、「羞悪の心

(悪を恥じ憎む心)」「辞譲の心(譲り合いの心)」、「是非の心(善悪を判断する心)」であり、これらの心は「惻隠の心は仁の端なり」

「羞悪の心は義の端なり」、「辞譲の心は礼の端なり」、「是非の心は智の端なり」と。これらの心を磨くことで立派な人物になれる、と。

徳は才の主、才は徳の奴なり〔徳者才之主、才者徳之奴〕(菜根譚)

そのままであるので、改めて解説する必要はあるまい。才能は必要だが、もっと大事なものは人格である。

意なく、必なく、固なく、我なし〔母意、母必、母固、母我〕(論語)

意とは、主観だけで推測すること。必とは、自分の考えを無理に押し通すこと。固とは、一つの判断に固執するこ

と。我とは、自分の都合しか考えぬこと。人間にはこの四ッの欠点があるので、よく気をつけるべし。孔子の言葉。

天知る、地知る、小知る、我知る〔天知、地知、子知、我知〕(十八史略)

当事者同士の秘密ごとでも、悪いことはいつかは漏れるということ。「天も知っているし、地も知っているし、そなたも

知っているし、私も知っている。そなたと私だけしか知らないということはありえない」という揚震(ようしん)の言葉。

天を楽しみ、命を知る。故に憂えず〔楽天知命、故不憂〕(易経)

「故に憂えず」とは、「じたばたしない」ことである。天も命も同じ意味で、天命とは達観とか諦念という悟りの境地

に似た感情である。逆境に遭遇したときに楽天知命の人はあわてずじたばたせずに冷静に対処できるのだろう。

疑わば用うるなかれ、用いては疑うなかれ〔疑勿用、用勿疑〕(通俗編)

人を使うときの心構えである。人を見抜き信用すことは至難のことであるが、人を見込んで使うからには疑ってはならないという戒めである。

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