∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 以久遠氏 の Beauty,Business & Favorites   巻頭   <114>VOL. '0806/ 2008.06.01 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

也   

 政者正也(政とは正なり)。この言葉は、孔子が「政治とは?」と問われて答えた言葉である。「政」という漢字は語源的には「真っ直ぐにする」「真っ直ぐに正す」という意味を持っている。従って、「政治とは曲がったことを正すことなり」という意味になる。最近のわが国の政治を見ていると、真っ直ぐにするどころか敢えて更に曲げようとしているかのようにさえ見え、ウンザリする。「政治とは?」と問われて、孔子が「政者正也」と答えたということは、当時の中国の政治も相当曲がっていたであろうことを推測させ、興味深い。孔子に今の日本の政治のあり方を問うたらどういう答えが返ってくるだろうか?

 政治が悪いのは、政治家が悪いの一言に尽きる。そもそも、政治家とは「曲がったことを正す人」でなければならない。従って、良い政治は、

  為政之要 惟在得人 「政を為すの要はただ人を得るにあり」

でなければ期待出来ないということになる。要は、「人次第」ということである。では、どのような人物に政治を任せればよいのだろうか?参考になる言葉があったので、それを紹介しよう。

  恵而不費。 思いやりは大切だが、施し過ぎるのは良くない。自立を手助けする思いやりが大切だ。
  労而不怨。 徒労という事はあるものだ。人の所為にしたり、人を怨んではならぬ。
  欲而不貧。 欲しても貪らず。欲望に溺れてはならぬ。
  泰而不矯。 泰然自若として徒に動ぜず、驕ってはならぬ。
  威而不猛。 威厳は大事だが、猛々しくなっては駄目だ。

即ち、良い政治を期待するには、欲に塗れて傲慢そのものの族議員なんぞではなく、上に掲げるような真摯な人物を選ばなければならない、ということである。わが国の政治家には「不」の付かない人が多く、孔子の目で見れば、如何に適材が少ないか、よく分かる。

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