以久遠氏の Beauty,Business & Favorites       VOL-09 [1999.5.1号 毎月1日15日頃発行]

好いた事をして暮らすべきなり   

  「人生、短きものなれば、好いた事をして暮らすべきなり。好かぬことばかりして、苦を見て暮らすは愚かなることなり」

とは、江戸時代の禅宗のお坊さん、海音和尚が説教の時に語った言葉だそうである。武士道を説いた「葉隠」にも同じような言葉がある。「人間一生、まことに僅かのことなり」と出ている。「僅かの一生だから、自分で得心の行く人生をおくるべし。他人の顔色を見て、主義主張や生活を変えるな。自分の信念に忠実に生きよ」という訳である。

 しかし、「好いた事をして暮らすべし」という生き方を実践するのは、なかなか容易なことではない。愚かなこととは思いながらも、しがらみと面子と、あるいは損得と、時には世間体と見栄に邪魔されて「好かぬ事ばかり」して「苦を見て暮らし」てしまう。

 「好いた事をして」とは、「我がまま気ままに勝ってし放題」という意味ではない。「自分の信念を通して」あるいは「自分の主義信条に忠実に」という意味である。即ち、「自分自身が得心の行くような行動をしなさい」ということである。

 何の本か忘れたが、いずれも人生観について述べたもので、功名を遂げた人の達観である。残念ながら、海音和尚が、何処の、何というお寺の、どういうお坊さんか不明であるので調べてみたいと思っている。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ※ 「葉隠」を研究されている親切な読者より、海音和尚についてヒントをご教授戴いた。 海音和尚は佐賀の禅寺天祐寺11世の禅坊主だそうである。天祐寺は佐賀市多布施にあり、肥前(佐賀県)を統一した戦国大名、竜造 寺隆信の孫、竜造寺高房を祀ったお寺とのこと。竜造寺家は鍋島家の主筋にあたり、高房は鍋島家の客人の地位に転落し悶々の果 てに自刃するが、これが「講談鍋島猫騒動」のもととなったらしい。葉隠は鍋島の武士道であるが、何らかの関係がありそうである。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 旅紀行 桂林、漓江下り 食紀行 日比谷、アジア料理の「Asian Kitchen 文化人間学 お節介 ビジネス座談@ 現象に囚われる ビジネス座談A 先ず、自分を売る ビジネス講話 「じんざい」とは? Profile 以久遠氏と経営学 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Enter From 検索  Update & Back-number index Previous  Home Tour Gourmet  Culture  Business-1  Business-2  Business-3  Profile