PROFILE OF Mr.IKUO VOL-2/1999.01.01号
彼は、囲碁、マージャンをこよなく愛し、書画、骨董、音楽、写真、文学を解する多彩な趣味人である。自ら絵筆を握り、ギターとウクレレを爪弾き、作曲をし、カメラのシャッターを押す。小学校時代には野球部と美術部に属したが、中学校では近眼が進んでバスケット部に属した。久留米大学附設高校にはクラブ活動がなく、放課後、大学のボクシング部に顔を出してスパーリングをしたり、テニスとバドミントンを楽しんだりして過ごした。スポーツマンでもあったが、ゴルフだけは道具を揃えただけで結局しなかった。
美術品については、関東と京都の美術館や博物館を歩き廻り、出来るだけ本物に触れて体得することを心掛けて来た。仏教美術の中でも仏像にだけにはどうしても馴染めず、今もって好きではない。彫刻も仏像を除けば嫌いではないが、どちらかと言えば陶器や絵画の方が好きである。
若い頃から凝り性で、何事にも徹底し究める性格である。今もこの性格は変わらず、社会人になってから心理学と大脳生理学を、経理時代に会計学と会社法を、人事時代に労働法と経営学を、営業の傍ら企業の信用調査を担当し、日本マーケッティングセンター(現船井総研)の勉強会に顔を出し、マーケッティングを修めた。それぞれの分野に一家言を持ち、陽明学徒を自負し美学に生きる喜びを感じる。50歳の時、予てから計画していた「隙間時代に備える経営のヒント」(ナール出版)を著わした。
第2次オイルショックの後、勤務先の50周年記念論文に応募し、「10年後の日産農林」を予測した論文が一席となる。論文に述べた内容を実現するよう命じられ、当時流行り始めていた社内起業部署の創設と同時に担当し、新規事業を立ち上げる。
今はモバイルパソコンを持ち歩き、来るべき高度情報化時代のビジネスを究めようとしている。
こういう風に紹介すると、以久遠氏とは、ガリ勉で負けず嫌いのガチガチの堅物と思われるかもしれない。ところが実物は、いたって楽天家の浪費家で、ウィットを解するユーモラスな人間である。若者に慕われ、自然発生的に「以久遠氏を囲む会」が出来ている。恐らく、若者は「飲み食い会」のスポンサー役として担いているのだろうとは思うが・・・。