以久遠氏の Beauty, Business & Favorites VOL. 34 2001.9.15号 【毎月15日更新 since 1998.12.15】

目標を立てることはいいことだ。しかし、目標というものを余り深刻に考えるのはむしろ考えものである。「一年の計は元旦にあり」という言葉があるが、大抵、年末には忘却してしまっている。それでも一年は何事もなく無事に終わり、それなりに成長してまた新しい年を迎える。
大体、成功というものは失敗を幾層にも積み重ねて、その上に成り立っているものである。従って、成功という土壌を掘ると、幾重にも重なって失敗が出て来る。ということは、目標というものは「一回で成し遂げよう」などと考えずに、むしろ軽く考えるぐらいの方がよいということである。そのくらいの方が却っていい結果を招くことが多いものだ。真剣に考え過ぎると、失敗を恐れて消極的になる。消極的になると失敗する。そして挫折する。
ただ、目標に向かってのシナリオを書くことは大事である。シナリオのない目標というのは単なる夢にしか過ぎない。途中の到達点を幾つか決めて、段階的にシナリオを書いて行くのである。シナリオと言うと難しく考えがちだが、現在の自分で考えられる範囲程度で構わない。
そして、そのシナリオに従って、ゲームを楽しむような気持ちで一歩一歩目標へと向かうのである。そうすると、必ず、途中で壁にぶち当たる。何故なら、シナリオを書いた時点とその時は既に条件あるいは環境が変わっているからである。前提条件に変化が現れているのであるから目標へ到達できるようにシナリオを速やかに修正すればよい。あるいは新たに方策を書き足せばよい。壁が現れるたびに、何度でも…。
失敗してもいいではないか。成功より、むしろ失敗の方が沢山学べるのであるから、それは得難い勉強の機会だと思えば…。そして、再度、シナリオを修正すればよい。失敗を深刻に考えると、挫折する。
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