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YESという挑戦   

 故ジョンレノン夫人、オノヨーコさんが韓国で個展を開いているそうである。個展のテーマは「YES」であるらしい。何故、今、韓国で「YES」なのか?ということはさて置いて、オノヨーコさんは「何事も『YES』から入れば上手く行くし、何事も開ける」ということを言いたいのだそうである。

 英語というのは実に簡明な論理で出来ている言語である。日本語では、質問文に対して肯定の答えであれば「ハイ」であり、否定の答えであれば「イイエ」であるが、英語では、質問文が肯定形であるか否定形であるかに拘らず、内容が肯定である答えは全て「YES」であり、否定である答えは全て「NO」となる。即ち、

     「Do you want a car? 」に対して、「はい、欲しいです」は「Yes,I do.」、

                   「いいえ、欲しくありません」は「No,I don't.」

     「Don't you want a car?」に対して、「いいえ、欲しいです」は「Yes,I do.」、

                    「はい、欲しくありません」は「No,I don't.」

となる。日本語では、同じ答えでも、質問文形が肯定形か否定形かによって「ハイ」になったり、「イイエ」になったりする訳である。日本語の「ハイ」が肯定と否定という両極端の意味を包含していることから見れば、肯定は全て「YES」、否定は全て「NO」という英語の方が簡明である。

 肯定は思索と決断を要し、否定は何も要らない。従って、肯定は挑戦と殆んど同義となる。このように、「YES」という言葉からは積極的で前向きな印象が伝わって来る。YOKO ONO女史がテーマに「YES」を選んだのはこの辺りのニュアンスを伝えたいのではないだろうか。「YES」とはいい言葉である。

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