Profile of Mr.IKUO VOL-05 / 1999.2.15号
<紆余曲折> 遠回り、これもMy Way
以久遠氏は、高校生の頃のアルバムの巻頭に「自分の人生は旅である」と書いている。その意味は、「目的とするところはひとつであるが、そこに到る道は無数にある。私は恐らく幾つかの道を行ったり来たりすることになるだろう」という訳である。
傍から見れば「もっと要領良くやればいいものを」と、如何にも失敗を繰り返してばかりいる要領の悪い人間に見えるかもしれない。しかし、彼としては、数多くの道を歩くことによって、一本の道を歩いている人には絶対に経験できない様々な勉強が出来る筈だという信念を持っていたのである。そして、その貴重な経験は、将来、必ず大きな力を与えてくれる筈だ、と。
そんな考えを持っている彼にとって、初体験と失敗は全て試練ということになる。試練から逃げてはならない。耐えて、必ず自らの力で乗り越えなければならない。乗り越えるためには、弛(たゆ)まぬ努力とあらゆる面からの試行錯誤を繰り返さなければならない。
試練とは、即ち積極性と挑戦力と意思力と発想力の戦いなのである。諦(あきら)めと妥協は敗北を意味し、敗北は自信喪失をもたらす。従って、試練には決して負けてはならない。必ず、自分なりに納得のいくプラス志向の結果を出さなければならないのである。
以久遠氏は、ビジネスにも一家言を有しているが、それ以上に風雅な趣味人でもある。絵画、陶器、軸物、音楽、カメラ…。彼が多芸多趣味であるのは、中途半端を嫌って、何事にも真剣に徹底して全力投球し、それらを何とか物にして来た結果でなのである。もともと、以久遠氏自身が、溢れるような好奇心の持ち主ではあるが…。