K.C.補遺集 和訳へ
 
「キング・クリムゾン・バーバー・ショップ」
ボックスセット「紅伝説(フレーム・バイ・フレーム)」及び、「ジ・アブリビエイテッド・キング・クリムゾン(ハート・ビート)」のため新作され、紙ジャケシリーズ「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペア」にもボーナストラックとして再録されたもの。
トニー・レビンの一人多重録音のお遊びの曲。作曲もトニー。作詞はブリューという事になっているが、実際はトニー。
出囃子というか、イロモン芸人の登場テーマー曲のつもりで訳した。どーぞ!

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トラベル・ウィーリ・カプリコーン
初期ライブに於けるレパートリー、常にインプロビゼイションの半ばに挿入されて演奏されている曲。ベスト集のボックスセット「紅伝説(フレーム・バイ・フレーム)」には独立曲として収録されている。
旅に疲れたというか、飽きたというニュアンス、capricornはcapriciousという連想も。そこで、即興演奏の長旅を切り替えたい時に、この曲を挟んで展開を替えていくというのは、私のこじつけかもしれない。シンフィールド自身も山羊座だが、ひょっとしたらクリムゾンの名で音合わせを最初にしたのが1月13日というキング・クリムゾンの誕生日からきているかも? ますますこじつけだ(笑)。あと、シンフィールドの「スティル」の収録曲シー・ゴートも思い浮かぶ。
作詞は、P.シンフィールド。ソング・スープ・オン・シーにも歌詞が紹介されている。

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ドロップ・イン
Lettersの原型の曲。
この詞はDrop Inをどう訳すかがポイント。ふらりと立ち寄る、ずるずるたむろするというような意味。つられて引き込まれてつい深酒、ついつい賭金つぎ込むというようなニュアンスも内包してる。そこを訳語を4通りに変えながら表してみた。
歌詞の聞き取りは毎度お世話になっている小松さんによるもの。詞はこちらに掲載する。例によって毎回歌詞内容は少しずつ違うのだが、標準と思える詞で訳した。
1番の最後がyourとつらなってageともrageとも聞こえるが、意味からすると多分rage。2番の第二節は「And live the life of...」と歌っている時もあるのけど、大抵は「love」と聞こえる。06.3.13
また、小松さんによれば、3番の最後「live to die another day」は、英国の詩人A.E..ハウスマン作の「シャーロップシャーの若者」収録の「ザ・デイ・オブ・バトル」に同じフレーズがある。それを意識した引用かどうかは私には何とも言えないけれど、参考に値する話。(007の近作にも同タイトル作あり)尚、今回それを意識して、最後の部分など和訳を一部変えている。

以前に「クレジットからすると作詞はレイク。中身もいかにもレイクらしい」と記述していたが、これを訂正。Giles>Giles>FrippのThe Brondesbury Tapesには「ホワイ・ドーント・ユー・ジャスト・ドロップ・イン?」の名で2ヴァージョンがどーんと収録されているが、この曲は歌詞の順番こそ色々入れ替わって流動的だが、ほとんど「ドロップ・イン」のままだ。既にこの時、レイクが加わる前に詞は出来ていたといえる。ここではクレジットではフリップ作としかない。ということは、作詞はフリップでしかありえない。クリムゾンになって、作がフリップ・レイク・マクドナルド・ジャイルズとのクレジットになっている事、以前よりレイク作詞と巷間言われていた事に惑わされて誤記していた。The Brondesbury Tapes発掘後、すぐ分かる事なのに不注意だった。07.3.28

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ゲット・ザイ・ベアリングス」 (ボズ版) 
発売元がユニヴァーサルに変わって、過去作品の訳も見直されるかと淡い期待も、「レディス・オブ・ザ・ロード」(02年11月発売)の訳詞は相も変わらずだった。それどころか人を馬鹿にしてるのが「ゲット・ザイ・ベアリングス」をインストゥルメンタル曲扱いしている事だ。面倒だから詞は割愛したと正直に述べるならまだしも、ボズは歌詞を歌っていないって言い張るのかよ! これが動機となって、私は是が非でも「ゲット・ザイ・ベアリングス」の和訳を掲載しようと決意した。
オリジナルはドノヴァンの68年作「ハーディ・ガーディ・マン」収録、2分半ほどの曲、オリジナルの邦題は「しっかりおしよ」。これがクリムゾンでは20分近い曲になったりもするのだ。余談ながらこのアルバムの収録の際に、ツェッペリンのR.プラント以外の3人がここで知り合ったというのは有名。J.P.ジョーンズが現D.G.M所属なのも奇縁というべきか。
で、話は戻るが、「ハーディ・ガーディ・マン」を入手してみたものの歌詞掲載はなし。ネット上で捜したり、複数のテイクで聞き比べしたのだが、皆少しずつ詞が違う。ドノヴァンのオリジナル作詞とボズの詞は比較的近いが、レイク版は"Let all get stoned higher higher"(薬物で高揚していこう)なんて、ヤバイ内容に替えて歌っている。(この点はスティル・ユー・ターン・ミー・オンの歌詞についても参照して欲しい)
しかし、この場では動機ともなったボズ版の、きっとこう歌っていると思われる詞で訳してある。

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「ザ・クリエータ・ハズ・ア・マスター・プラン」(ボズ版)
コレクターズ・クラブのなかの一枚、72年3月12日サミットスタジオでのライブで演奏されているのを聴くことができる曲。
今までこの詞の掲載をためらってきたのは、この曲は知る限りキング・クリムゾンがプレイしたのはこの時の1回だけで、ゲット・ザイ・ベアリングスやトラベル・ウィーリ・カプリコーンのようにクリムゾンのレパートリー曲とは言い難いため。しかもその時も短いフレーズだけ中途半端に歌っているため。訳すほどでもないかとも思うが、即興ではないしっかりした詞だし、新作が出ないなか、こういう曲も拾っていこうかと今回思った次第。
オリジナルはファラオ・サンダースの69年アルバム「カーマ」収録曲で詞と歌はレオン・トーマス。3人組の好みなのだろう、ジャズのマスターピースだ。ボズはうろ覚えなのか詞の一部を継ぎはいだり入れ替えたりして歌っている。ここではなるべくボズの歌っているとおりの詞で掲載し、訳した。06.2.18

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「ドクター・ダイヤモンド」(グレート・デシーバーの すり替え版)
キング・クリムゾンの「グレート・デシーバー・ライブ」に収録の曲だが、後日、J.ウェットン&R.P-ジェームスのアルバム、「モンキー・ビジネス」中に歌詞を手直ししたうえで再収録されている。
作詞は勿論R.P−ジェームス。詞は勿論「グレート・デシーバー・ライブ」のものを使いたいのだが、公式に得られる詞がない。
実は「グレート・デシーバー・ライブ」の詞というかたちでエレファント・トーク中に、以前、G.Selinsky氏が聞き起こしたものが掲載されていたのだが、元歌が早口のため聞き取りに自信がなかったのか、2001年には気がつくと「モンキー・ビジネス」掲載の詞にそっくりすり替えられている。(詐欺!) しかし、グレート・デシーバー版とモンキー・ビジネス版は明らかに同一ではない。特に2連あたりはだいぶ手が入れられている。(モンキー・ビジネスを再確認すると、作詞時期が1974と1997という風にクレジットされている事からも改作は明白)
とはいえ、Selinsky版が引っ込められた今、私が勝手にSelinsky版で訳すのもはばかられる。たぶん、エレファント・トークも決定稿を尊重してそちらを採用しているのだろう。
ということで私は、今のエレファント・トークに紹介されている詞、即ち、モンキー・ビジネス版をもとに訳したものをここに掲示している。
尚、元がそんな歌いぶりだけに「グレート・デシーバー・ライブ」の日本版のライナーの詞は日本人の聞き起こしのため、もう全然はっきり言って別物です。
それほど歌詞の聞き取りは難しいので、私が聞き取って訳すなんてのはもってのほか。訳詞にはなるべく文字で書かれたものを使いたい。
また、「モンキー・ビジネス」収録作については、関連作の詞のページでも取り上げているのでご一読を。

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「イージー・マネー」(ライブ中の別バージョンの部分のみ)
歌詞の別ヴァージョン部分だけを抜き出して訳した。詞の2連目の賭場で賭金をつり上げるくだりの代わりに歌われているもの。アルバム(LTIA)収録の後も含めて、ウェットンはライブでは大抵こちらの方の歌詞を歌っている。いわば決定稿が2つあるということで、エレファント・トークには両方が掲示されているのだろう。(エレトーの掲載歌詞はこちら
やはり、P−ジェームスの詞ということにはなっているのだろうが、スターレスの項でも述べるがここにはウェットンの手が入っている可能性も有。個人的にはスタジオ収録版の詞の方が好み。
尚、ウェットンのソロライブアルバムの国内版ライナーにもこのバージョンの詞が訳されているが、例によって、いまいちの訳。

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「スターレス」(ライブ版)
スターレスに関しても、ライブでは別な歌詞が歌われている。この曲は毎回歌詞が変わっていくが、私は極力公式素材を元に歌詞を紹介したい。 また、聞き取った英詞はこちらを参照のこと。
ドクター・ダイヤモンドの項でも述べたが、(責任持てないので)公に文字になっているもの以外を訳すのは本当は避けたいのだが、こういうサイトをやっている行きががり上、敢えて禁を破っての挑戦。はっきり言って聞き取りには自信がないので、この詞・訳は、あくまで可能性の一つだと思って読んで頂きたい。そこで、自信のある人は是非、私に正しい詞を示して頂きたい。お願いします。

ここで素材に取り上げたのは以下の4バージョン
a=74.4.29のピッツバーグ版:「グレートデシーヴァー」CD3及び「サーカス」に収録。
b-1=74.6.28のアズベリー・パーク版:「USA」に収録。
b-2=74.6.30のプロビデンス版:「グレートデシーヴァー」CD1に収録。
b-3=74.7.1のセントラル・パーク版:コレクターズクラブの「セントラルパーク」に収録。
(尚、コレクターズクラブ「マインツ」収録曲は74.3.30収録で、「スターレス」の聴ける最初期のテイク。初演奏から10日余りで詞は全く未完成のため、ここでは訳の対象としていない)
聞き取った英詞・和訳のなかにその時々の異同を括弧で表記し、それぞれにどの音源の歌詞か分かるように前述の符号を入れた。こうかもしれないいう可能性の有る場合には、括弧の中に?をつけて表現している。
ウェットンは徐々に歌詞を変えて来ている。最初期のマインツでは歌詞が全く未完、その後a及びそれと同時期のブートでは似た歌詞が聴け、またツアー終盤のはほぼ同じ時期の収録のため歌詞が互いに似ている。この後にスタジオで「RED」収録。そのあとでウェットンはソロでも歌うが歌詞はこれ以降ほぼRED版と不変という推移。
97年収録の「モンキー・ビジネス」には詞はウェットンとP-ジェームスの共作であるとクレジットされている。で、これからすると、ライブツアーの間にウェットンが主体になって詞をあれこれ考えながら変えていったものを、REDのスタジオ収録前にPJと二人で最終決定稿に仕上げたものと思われる。だから、エレファント・トークには決定稿であるRED版のみが掲示されているのであろう。モンキー・ビジネスではREDと全く同じ歌詞で歌っているのが根拠。
彼のソロ作「チェイシング・ドラゴン」等とRED版を較べると原則は同一。(ライブのせいか、Old friend charityをguiding lightとしてるのは歌い慣れた旧詞が口をついただけ、And the smile signals emptinessがBut the・・・と歌ってるのは単に勢いから) 他のライブ版でも歌っているようだが、私もそこまではCDを揃えてないのでご勘弁を。
と、いうことで、ここに紹介する詞は未定稿であるがゆえに、決定稿の詞よりは完成度が低いのは否めない。しかし、ライブでは決定稿に至るプロセスが聴けるということは、ある意味ありがたいことではある。

尚、このライブ版スターレスの歌詞はこちらに紹介中!

蛇足だが、UKの「シーザース・パレス・ブルース」の中には、このスターレスの旧詞とそっくりのフレーズ(Cards fall,faces change,Cat's cunnning shows)がある。参考までに「シーザース・パレス・ブルース」の詞についても、関連作の訳のページで紹介するので、是非ご一読を。

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「フリー・アズ・ア・バード」(ブリュー版) 
ヴルーム・ヴルームのDISC2、オン・ブロードウェイに収録。彼のソロアルバム「ブリュー・プリンツ」にも収録されている。MIDIギターでピアノ音でのブリューの弾き語り。
J.レノンの残した曲をビートルズの残った3人が完成させた曲。実に切ない詞だ。ブリューはレノンの残したデモテープを入手しその通りに一部ハミングで歌っている。一方ビートルズ完成版では「二人無関係に生きるなんてできるのか?あの触れ合いはどこへいった・・・」というような詞が続けられている。クリムゾン和訳集としてはあくまでブリューの歌った形の詞をベースに訳出した。
尚、home and dryというのは英口語で「無事に」の意味。07.3.3


「ヒーローズ」
ヘビコン収録、ミレニアム・ツアーのアンコール定番。フリップ、ブリューにとって思い入れのある曲。デビッド・ボウイのページ参照。

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  Last Update 07.3.28 by K.T.