| Last Update 2007.9.29 by K.T. |
| 「キス・ザット・フロッグ」 飛び込んでみよう 可愛いお姫様 蛙の若者にひきあわせよう 彼を歌わせられるのは君だけ 彼は君の王様になりたくて胸ふくらませているよ 君なら出来る さあ、さあ、さあ、さあ、蛙にキスしてみようよ 君に応えようとしぶきを上げて飛び込み 金の手毬を取り返してくる 彼は深い底にまで飛び込もうとするし 最高の仲良しになりたがっている 軽い口づけというものを ほんのちょっとのふれあいを ああ、彼はとっても待っているんだ 誓っていうが、高貴な血が この身には流れているというのに ああ、こんな姿をさらしてるなんて ほんのキスを ほんのキスだけでいいのに 頭の中に叩き込んでおこう 彼は君と一緒に暮らし一緒に眠る存在 ゲロゲロ声でも伝わるよね ふざけているんじゃないって えっ できないって? ううん 君にはできると思うよ この一言で解決するのが解らないのかな さあ、さあ、さあ、さあ、蛙にキスしてみようよ 彼と横に座ってみよう 食事を分け合いなよ 怖がることはないよ 毛嫌いするような事もない お姫様、きっと気に入るよ そんなに身構えずに 蛙にキスしてみたなら 君にはきっと 蛙が王子様に変わるのに 飛び込んでみよう 一緒に水のなかへ飛び込もう 飛び込んでみよう ずぶ濡れになっちゃえ 飛び込んでみよう 一緒に水のなかへ飛び込もう 飛び込んでみよう ずぶ濡れになっちゃえ キスしてみようよ 蛙にキスしてみようよ 飛び込んでみよう 一緒に水のなかへ飛び込もう 飛び込んでみよう ずぶ濡れになっちゃえ ライナーの対訳はfrognessを「蛙の王子様」と訳しているが、これじゃ最初からネタバレだ。frognessのnessはkindnessやdarknessと同じnessで、状態を名詞化するもの。強いて訳せば「蛙姿」。元々バレてるかもしれないが、王子とは言わずに、「蛙の若者」にしておこう。 また、グリム童話では王が娘に命じている部分を、ガブリエルは被差別者の代弁のように同じ目線から誘いかけるようにしている。その元詞のニュアンスを意識的に訳したつもり。差別だけじゃない、隔離も問題、温情さえも。ここで問われている事は視線を共有し、ともにずぶ濡れになること。 「ダークネス」 海面を泳ぐのが恐い 暗い影が下で蠢くから 恐怖を飲み込むたびに心細くなる 脈絡のない事が起こり 警報は鳴りだし 記憶がかき乱される こんな筈じゃなかったのに 未知の物が恐い 陰で貶されるのは嫌いだ 我が身が悪鬼になり得るのは恐怖だ 神がかるというのもおぞましい 過敏になってるんだから関わらないでくれ 膚の下はこんなかけらでぎっしりだから あるがままを受け入れたなら 何もコントロールが利かなくなる 僕は自身に恐怖を背負うが 恐怖は僕などお構いなし 藪を分け入って森の家へ 奥へ行くほどに闇は深まる 窓から中を覗き見て ドアをノックすると 僕があんなに怖れていた 怪物がいて 床にかがみこんでいた 赤ん坊のように床に丸くかがんでいた それが笑いに変わるまで泣き喚き続ける 鉄球付で監獄に閉じ込められて 育てられるのは恐い 女を愛するかと思うと恐怖だ 男を愛するかと思うと尚おぞましい 毎晩フラッシュバックに襲われる 大丈夫だなんて声かけないでくれ あるがままを受け入れたなら 何もコントロールが利かなくる 僕は自身の恐怖を抱え込むが 恐怖は僕などお構いなし 藪を分け入って森の家へ 奥へ行くほどに闇は深まる 窓から中を覗き見て ドアをノックすると 僕があんなに怖れていた 怪物がいて 床にかがみこんでいた 赤ん坊のように床に丸くかがんでいた それが笑いに変わるまで泣き喚き続ける ライナーの対訳とは解釈の相違が多い。There’s no control over me以下の箇所を「僕をコントロールできるものはない」、「怯えに捕らわれていない」、「恐怖は手の内にある」、「恐怖心におちていない」とするのは正反対だろう。歌詞の他の部分では常に怯えているのだから。 また、motheredとballsの箇所もなぜ「甘やかす」とか「度胸」になるのか不明だ。pen(檻、牢)ときたなら鉄球でしょ。loving women、loving menの箇所を「愛情深い女性」、「誠実な男性」というのも無理がある。 「アイ・ゴー・スイミング」 お、お、泳ぎにいこう、泳ぎに行こう 川で泳いで、海で泳いで 泳ぎまくりたい 泳ぎに行こう、泳ぎに行こう プールで泳いで、クールに泳いで 泳ぎまくりたい 太陽が熱く、水が恋しい 水流が (水流) 皮膚で感じて、水を切りたい 水流を (水流) 湿気を逃れて、夢心地で漂い やめられない (とまらない) 望みのままに、魚みたいに 深く (深く) 泳ぎたい かけがえの無い水、飲む水 脳も水に漂い、水に支えられ まわりじゅうが水 水が欲しい、かけがえの無い水が 考えるにも水、飲むにも水 まわりじゅうが水 太陽が熱く、水が恋しい 水流が (水流) 皮膚で感じて、水を切りたい 水流を (水流) 湿気を逃れて、夢心地で漂い やめられない (とまらない) 望みのままに、魚みたいに 深く (深く) 泳ぎたい 泳ぎに行こう、泳ぎに行こう 水の中で泳いで、水で泳いで、泳いで まわりじゅうが水 水の中で泳いで、水で泳いで、泳いで 泳ぎに行こう、泳ぎに行こう 泳ぎに行こう、泳ぎに行こう 泳いで、泳ぎまくりたい お、お、泳ぎに行こう、泳ぎに行こう まわりじゅうが水 水の中で泳いで、水で泳いで、泳いで まわりじゅうが水 水の中で泳いで、水で泳いで、泳いで まわりじゅうが水 水の中で泳いで、水で泳いで、泳いで まわりじゅうが水 当時のツアーバンドのメンバーが実に3人も再結集したT.レヴィン・バンドの来日公演時に、ガブリエルのナンバーをやろうということで披露されたのがこの「アイ・ゴー・スイミング」。「プレイズ・ライヴ」にしか収録されていない曲を選ぶところが通好み。いかにも楽しげな「アイ・ゴー・スイミング」に会場は大もりあがりだったなぁ。 その後T.レヴィン・バンドのライヴ・アルバム「ダブル・エスプレッソ」には日本版のみのボーナストラックとしてこの曲の演奏が収録されている。これまた日本に住んでいて良かった。 ただし淋しいのは、T.レヴィン・バンドの演奏は歌詞を省いて、リフのコーラス部分のみ歌っている事。しかし、本当はこんなふうな詞がついているのだということで、クリムゾンがらみでここに紹介する。07.6.17 「ドント・ギヴ・アップ」 (男声)この誇り高い国で僕等は逞しく育てられ 互いに期待されてきた 勝つために戦う事を教え込まれたこの僕が しくじるだなんて思いもよらなかった いまさら戦う術もないようだし 夢もすっかり捨て去ってしまった 顔を変え名を変えたところで 負け犬はだれにも相手にされやしない (女声)まだあきらめないで あなたには友達がいるじゃない まだあきらめないで 負けと決まったわけじゃない あきらめないで あなたはきっと挽回できる (男声)そいつは至る所に口を開けてはいたが まさか我が身がおちいろうとは思わなかった 僕等だけはそうなりっこないと信じていたが 運命ってのはわからないものだ 生まれ育った湖畔の家へと 僕は夜を徹して車で帰ろうとした 朝日が差し込んできた時大地が見えたけれど 木々は根こそぎ焼き尽くされていた (女声)まだあきらめないで 私達がついている まだあきらめないで そんなに無理しなくていいから あきらめないで 私達を迎えてくれる場所があるから 考え込むのはやめて あなたは悩みすぎよ きっと良くなるに決まっているじゃないの 辛いなら私達を頼っていいの まだあきらめないで だからあきらめないでちょうだい (男声)ここを出ていくのだ これ以上耐えられやしない 橋の上に立ちどまり 足下に目線を落とす 何が起ころうが何が去ろうが この川は流れつづけるだけ この川は流れつづけるだけ 別の町に逃れ 住み着こうとしても難く どんな仕事にも溢れる求職者達 誰にも必要とされぬ大勢の人々 (女声)まだあきらめないで あなたには友達がいるじゃない まだあきらめないで ひとりぼっちじゃないの あきらめないで 恥じ入る理由はないわ まだあきらめないで 私達がついている あきらめないで あなたを誇らしく思っているわ あきらめないで 生きるのはそう甘くはないけれど あきらめないで そんな場所があるから 必ず私達を迎えてくれる場所があるから あきらめないで 内田訳もなかなか語を吟味しているが、なかなか原曲の深みは表せない。ガブリエルの本当に正直で真摯な人格を素直に出した詞。パンドラの箱の底に残って闇のなかで最後にほのかに光っている希望のようなものを表したいのだが、そこまで目指すと、簡単そうな詞でいて手ごわく、色々言葉を入れ替えてはみたがどこまでできたか心もとないかぎり。07.3.17 「イン・ヨア・アイズ」 「アイ・ドント・リメンバー(記憶喪失)」
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