著者:井沢元彦。祥伝社黄金文庫。作品一覧へ
95年、世界文化社から「日本史再検討」として刊行。 00年、改題、文庫化。
現代の日本において一般的に教えられる歴史が歪んでいることを 知らない人はいないだろう。 ではその歪んだ原因はいったいどこにあったのか。 それについて著者はふたつの大きな原因を挙げている。
一つは戦争に負けたこと。 そのため自国の文化に自信を無くし、アメリカ文化やマルクス思想に 染まった文化人たちが、日本を悪く語ってきた。
もうひとつは歴史学会の風通しの悪さ。 それぞれの時代が専門化、細分化され、お互いの領域に 閉じこもってしまう。だから時代をまたがった研究が発展してこなかった。
本書は著者と10人のゲストの対談形式で書かれている。 10人のゲストとは、梅原猛、森浩一、陳舜臣、小松左京、小室直樹、 高橋克彦、田中優子、山本夏彦、半籐一利、呉善花。 いずれも専門の歴史学の先生ではない。 むしろそういう人の方が歴史がよく見えるからという。