国民の歴史

著者:西尾幹二。産経新聞社。

「新しい歴史教科書」のパイロット版。
などとよく言われていたらしいが、読み終えた感想は、全然違う。 中学生の教科書のパイロットだなんてとんでもない。 十分に大人向けの思想書としても通用する、 いや通用するなんて言い方さえ失礼だろう。 歴史を通して哲学の分野にまで触れているのだから。
「魏志倭人伝は歴史資料に値しない」、 「鎖国は本当にあったのか」などなど34のテーマ別論集 という形式で、一つ一つは意外と読みやすい。 ただし量が膨大だけど(^^;。
私自身が自称右寄り(爆)だから、 こういうことを言っても説得力ないかもしれないけど、 右とか左とかを超越している内容です。 だって左翼でも朝日でも(笑)、良いところは良い、と平気で 言ってのけるのだから。 いやいや、視点がはなからまるでそういうところにおかれていない。 肝心なのは歴史観の追求、の一言に尽きる、わけである。 通例のような外国からの史観を捨てて、 日本独自の史観ということを主眼に置いて、 過去の観念的、盲目的に信じられてきた部分に 徹底的に挑戦しているところが凄い、を通り越して凄まじい。
これを読めばきっと歴史が好きになる、そして日本が好きになる、 自分の中で何かが変わる、日本人のための歴史書籍、ってところでしょうか。 こういう書き方するとなんか怪しい宗教書みたい(~_~;。

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