著者:狩野あざみ。とりあえず6巻までは発見(笑)。徳間書店。作品一覧へ
91年刊行。
この本を入手したのはもちろん古本屋で、 この手の作品の初版本にありがちな、巻数がふられていないものです(笑)。 つまり読者の反応をみてから次を出すかどうか決めるため、 「第1巻」という数字をわざと使わないのですね。
結果からみると、この作品は好評を得たようで、 本巻の題がそのまま後のシリーズの名称に使われ、 かなりの巻数を重ねております。 物語の設定は田中氏の「創竜伝」に似たものがあり、 古い中国の伝奇と現代の現実とのミスマッチな取り合わせを、 うまいことブレンドさせて読みやすく仕上げております。
第1巻としてはとりあえず主要メンバーの顔見世で 終った感がありますので、早く続きが読みたい、といったところです。2巻のあとがきに書いてあったが、 当初の予定では1話で完結する筈だったとか。 で、書いているうちにキャラクターが気に入って 続きが書きたくなったらしい。 だとするとその気に入りぶりはかなりのようだ。 なぜなら続きが見つけただけで6巻まで出てますから。
で実際読んでみるとこれがまあ愛嬌のあるキャラクターたち。 オートマグをぶっ放すサングラスに黒スーツの大男 ヘンリー・西とか 香港で最も注目される青年実業家 ビンセント・青とか 登場の仕方が物々しかった割にけっこう笑わせてくれて、 いつの間にか私も引き込まれてしまいました。 タイトルからは中国歴史に関するものを連想してたので その意味ではちょっと肩透かし食らったけれど、 それはそれとして楽しいから許します。
1巻1巻いちいち紹介するほどのもんでもないので タイトルだけまとめて紹介。 6巻のタイトルからみてきっと第7巻もあることでしょう。2巻「爆風摩天楼」(92年4月)
3・4巻「西蔵大脱走(上・下)」(92年12月、93年4月)
5巻「隋唐陽炎武」(94年6月)
6巻「乾坤大戦記(上)」(95年7月)