著者:柘植久慶。全3巻。ワニの本。作品一覧へ
4年前(99年)の2年後を想定して書かれた軍事シミュレーションものです。 これはもうなんと言うか、「世界同時多発戦争」(~~;とでも申せばよいのか、 とにかく呆れた、いや、驚いた小説ですわ。 まずはロシアでクーデターが勃発し、続いて中国とフィリピンが戦端を開く。 北朝鮮が南下し始め、インドとパキスタンはカシミール地方で衝突、 イラクはイスラエルにミサイルを撃ち込み、南アフリカでもクーデター、 中国はさらに台湾海峡を渡り始める・・・。 ひとつひとつは起こり得るかもしれない(そうか?)けれど、 こんだけいっぺんにとなると、ちょっと勘弁してくれ(-_-;、と言いたくなります。
日本人の平和ボケ、日本政府の無能・無責任ぶり、およびマスコミの人命偏重の異常さと 国連無用(無意味?)論は見事に的を得たもので、 この著者の作品の特徴と言っていいですが、ちょっと多く書き過ぎ。 最初のうちは笑って読んでいたけれどあまりのしつこさに 途中から胸焼けしちゃいました(-_-)。
あ、でも、日本のTVニュースに多い「議論を呼びそうだ」という結び方は 余計な論評だ、という指摘はまったく同感ですね。@「赤軍烽起」(99年8月)
A「核の戦慄」(99年11月)
B「聖戦の虚実」(00年2月)