グリンベレーの挽歌
著者:柘植久慶。集英社文庫。
日本人でありながらアメリカ陸軍エリート部隊のグリーンベレーでAチームの
リーダーを務める人物が主人公、という蜂田迅シリーズの実質的な第一作。
実質的、と書いているのは発表順からいえば第二作なので。
舞台はヴェトナムの戦場に始まり、ヴェトコンとの戦闘から、ヘロイン密輸ルートの
捜査、和平を妨害するためにキシンジャー暗殺に加担、十年後のアメリカで
復讐を企てる麻薬組織との対決、などなど実に多彩な戦闘場面を描いている。
M−16ライフル、M79グレネードランチャー、RPG−7、銃剣、などが登場する
始めから終りまで戦闘シーンだらけの一冊。
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クーデター
著者:柘植久慶。集英社文庫。
おなじみ蜂田迅シリーズの第4弾。
米陸軍特殊部隊を退役した後、元上司であるグランヴィル元大佐から
傭兵まがいの仕事を請負っている主人公だが
今回の任務はインド洋にある独裁政権を軍事クーデターによって倒し、
依頼主による新政権を樹立させる・・・、というもの。
戦闘シーンもさることながら、クーデターのための段取りを進めていく手法が
素晴らしくよく表現されていてとても面白い、と思います。
具体的な部分がとても現実的に描かれていおり、
やはり実際に知らなければここまでは書けないな、
と感じさせます。
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核の迷路
著者:柘植久慶。集英社文庫。
「静かに眠れおまえの墓の中で」96年刊行を、今回改題して文庫化。
シリーズとしては第7弾にあたります。
この著者の作品として特徴的な点は、ひとつにはその経験を生かした
戦闘描写の生々しさもありますが、それよりも優れていると思える点に、
その取材量の凄さが挙げられる、と思います。
作品の性質上どうしても外国を舞台に描くことが多くなる
(これは別の各種シリーズにも言えることなんですが)
んですけど、そういうシーンでの描写が決して手抜きしてない。
というか知らなきゃ書けないことばかり描かれているから。
そんなわけで今回の戦場は全長7416キロ(もちろん世界最長)
を誇るシベリア鉄道。
テーマはソ連崩壊後の核物質。
相手になるのは北朝鮮と日本の怪しげな宗教団体(笑)。
それなりに楽しい。
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