ビール15年戦争

著者:永井隆。日経ビジネス人文庫。

02年文庫書下ろし
1987年からのドライ戦争≠ェビール業界のシェア争いに火をつけ、 その後、主役は瓶から缶に移り、販売は酒店からコンビニ・DSへ、そして発泡酒による消耗戦へと移り変わる 戦いの模様を、アサヒ、キリン、サッポロ、サントリー各社の側からの視点で描いた作品。
スーパードライの開発時のコードネーム「FX」は、なんと日本の当時の次期支援戦闘機「FSX」から 引っ張ってつけられたという話はへぇ〜(笑)。
ウィスキーは通常5年以上は樽詰めして熟成されるが、この間に樽の中のウィスキーは一部が蒸発していく。 蒸発分はシェア・オブ・エンジェル(天使の分け前)≠ニ呼ばれることは酒飲みには常識の話だが、 メキシコの天使が大酒のみなだとは知らなかったよ(笑、サントリーがメキシコの高地(2000メートル以上)に 工場を建てたら高度が高すぎて蒸発量が予想以上に多くて失敗したという話)。
巻末資料「1985年以降発売のビール・発泡酒全銘柄(アサヒ、キリン、サッポロ、サントリー)」を眺めていて、 いろいろと懐かしい名前を発見する。中でも「ファインピルスナー」(キリン・89年)は結構好きだったなあぁ(遠い目)。

作品一覧へ

著者一覧へ