著者:佐々木芳隆。中央公論社。作品一覧へ
95年刊行。
マルティラテラリズム(多国間主義)という言葉、 どうかすると単なる理想論になりがちなようだが、 それを踏まえた上で、世界の新秩序について 模索してみた本、であろうか。
序盤では、社会党首相の誕生や国連常任理事国入りを巡って、 外務省と政府の闘いともいえる生々しいやりとりを描く。 そこに見え隠れする外務官僚の野望、 もちろんこれは分析の上での推論だが、 今後も国際問題に対する日本の発言には 注意しておく必要がありそうだ。 国連改革、改造の提唱は今のところ単なる 理想論でしかないかもしれないが、 そう言いつづけることは必要だ。 ここまでは良かったがエピソードの沖縄のくだりは なんなんだろう。著者略歴を観たら元朝日新聞社。納得。