外人部隊 ディエン・ビエン・フーの黄金

著者:ダグラス・ボイド。 訳者:伊達(けい)。上・下巻。創元ノヴェルズ。

原題:The Eagle and the Snake(92・英)。
なるべく客観的に書きたいのだが、読み終えたばかりの今日は まだ興奮にさめやらない状態にあり、ついつい賞賛の言葉が多くなると 思われるので最初にお断りしておく。
いや、面白い!の一言に尽きる!のである。
結構なボリュームの作品で、仕事の休憩時間に少しづつ読みすすめて いたのが、今日クライマックスに差掛かったとたん、 休憩時間を終えるアラームが・・・。 その後、私は続きが気になって仕方がなく、 環境の悪化(CPUの割当が少ない)を理由に早退(21時(笑)) して、続きを読み終えた、くらいである。
題名どおり、フランス外人部隊がメインの小説です。
まずは元外人部隊大尉の謎のような書き出しから始まる。 そしてその謎解きをしてくれ、とばかりにいきなり、 仏領インドシナ時代、戦況を楽観していたフランスが 悲劇に巻き込まれるところへ話は飛ぶ。
ベアトリス、アンヌ=マリー等、何故か女性の名前がつけられた要塞群、 そしてカステル・ノダリやシディ・ベル・アベスといった お馴染みの地名(私にだけか?(^^;)を舞台に物語はすすみ、 やがて火種はアルジェリアに発展し、ベトナムには米国も巻き込まれてゆく。 その間に何気に登場した人物たちが如何様に係わってくるのだろう、と 思っていたら、一気に話が集束して面白くなります。
華やかな舞台から一変して地獄、失意の底から希望と失望を繰返しながらも、 だんだんと這い上がっていく姿の表現は見事と言うしかない。 そして勝利の気分を味わった直後、一気にどん底に叩き落してくれる、 その辺の手法は、やられた、と思うしかない。
とにかく、凄い、作品でした。

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