サダト・最後の回想録

著者:アンワル・エル・サダト。読売新聞外報部訳。読売新聞社。

原題「Those I have known」。
82年刊行、訳出。
サダト・エジプト大統領。アラブの偉大なる指導者の一人であるが、 81年、イスラム原理主義者の凶弾に倒れる。
この本は、そのサダト氏がかつて交友、交渉のあった各国指導者の 思い出を中心に、エジプト国民民主党の機関紙で連載した 「私の知り合った人々」と題する回想記で、それに未発表分と 合わせて本にしたもの、だそうです。
いきなりフルシチョフを粗野な男、扱下ろすところから始まる その内容は大変インパクトがある。 その他にも、ホメイニ、アサド、カダフィを悪し様に扱い、 反対にファイサル、チトー、パーレビ、カーター(?)は 褒めちぎっているというのも面白い。 もちろん彼のナセルに対する敬愛の気持ちが絶大な事は言うまでも無い。
大戦後、イスラエルという侵入者のために混沌の淵に 追いやられてしまった中東(あくまで私のイメージですけど(^^;)だが、 そのイスラエルと常に対峙、時には戦争、時には和平交渉という形で、 してきたアラブの盟主の指導者から見えた政治とは、政治家とは、 こういうものなんだな。

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