不肖・宮嶋 南極観測隊ニ同行ス

著者:宮嶋茂樹。新潮文庫。

98年刊行、01年文庫化
この人、カメラマンよりもお笑い芸人としてのほうが才能あるんじゃないか、 とずっと思っていたんだが(~_~;(もっともテレビじゃ使えないアングラなネタばかりだけど)、 あとがきを読むまで勝谷誠彦がゴースト・ライターだったなんて知らなかった。 まぁ、ゴースト・ライターは言い過ぎとしても、あの「不肖・宮嶋」の独特のキャラクターは 残念ながら原作・宮嶋/編纂・勝谷くらいの割合でどうやら勝谷氏の創作だったみたい。 といっても、彼が望むと望まずにかかわらずいつも死にそうな目に遭ってきたことは事実であり、 その血と汗と涙と○○○(ピー)を垂れ流した体験談の面白さをなんら妨げるものではないんだが。
今回の南極決死行であるが、零下60度といった極限の世界の話であり切実な問題なのは理解できるけれど、 それにしても下の世話の話が多過ぎるのである(しかも写真付(-_-;)。 よって食事中に読むのはオススメできません、あ、食事前もだけど。 あと、思わず吹き出してしまう個所も多いので、 周囲から白い目で見られたくなければ、電車の中とかもやめといたほうがいいでしょう(体験談)。
ところで南極大陸の内陸にあるドームふじ基地って標高四〇〇〇メートルにあるなんて 全然知りませんでした(汗)。 それとあの豪快な雪上車って、補給物資を満載した過荷重状態だとリッター僅か 二百五十メートルしか走らないんだとか。 ヴェルニー公園からときどき観かける橙色の船体の「しらせ」はなんとも悠長に見えてたけれど、 「吠える四〇度、狂う五〇度、叫ぶ六〇度」を何度も乗り越えていたんだね。

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