不肖・宮嶋 ちょっと戦争ボケ
著者:宮嶋茂樹。上・下巻。文春文庫。
03年刊行「不肖・宮嶋 国境なき取材団」を05年改題・文庫化。
さすがロバート・キャパに憧れてカメラマンになった氏らしいタイトルのつけ方である
(なぜか文庫本だけなのだが)。
上巻は89年から96年、下巻は96年から99年までの都合10年間におよぶ
従軍記者としての戦場体験記、と書くとシブく聞こえるが、
そんな格好良いものではなく、まあ、この人らしいドタバタ体験記(笑)。
とはいえ非常にアブナイ場所を転々としてきたことは間違いなく、
89年のルーマニアは内戦下のブカレスト、
91年のペルシャ湾、
94年のボスニア・ヘルツェゴビナはこれまた戦闘地域のサラエボ、
94年のルワンダはゴマ、
96年のゴラン高原などなど。
アブナイ場所といっても何処も基本的に自衛隊が派遣されていた地域(ブカレスト除く)の取材であり、
マトモな方法ならば危なくないはずなのだが、どういうわけか彼は好んで(?)危険な手段を用いる(笑)。
他にはF−15搭乗体験記や海自の遠航(援交、ではない)同乗取材、
米海軍との合同演習の同乗取材、トルコ地震被災への緊急援助に向かう「おおすみ」の同乗取材など、
どれをとってもマニアには羨ましいかぎりである。
ところで私は最初の頃はこの人のことを単なる変なヒトだと思っていたが、
最近はカナーリ大したオッサンと思うようになってきました(笑)。
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