著者:西部邁。PHP研究所。作品一覧へ
96年刊行。
タイトルの破壊主義者というのは「改革」、「革新」を唱える者たちを さしているらしい。
本書は、テーマが国体論から始まって、規制緩和、価格破壊、宗教問題、 官僚バッシング、社会党、常任理事国、地方分権、憲法改正などなど、 だいたい94年から96年にかけて雑誌に掲載された発言を1冊に まとめたものである。 読んでみた感じでは、右でも左でもなく、そのどちら側をも批判の対象にして、 マスコミはおろか、それに踊らされる民衆までも批判する。 ようするに手当たり次第に攻撃している、ようにも見える。 というか、ある問題について上がっている批判の声をとりあげてそれを叩く、 批判を批判する、といったら判りやすいだろうか。 とにかく理屈っぽくて、何ぐたぐた言ってんだか、というところも 多かったが、発言とはこうするものだ、と思わされるところもあり、 まあ勉強にはなったかな。
「猿の手」の寓喩は、それはもう思わずうならさせられたものだ。 その元のテーマが気にいらなんだけどさ。