ジェットエンジンに取り憑かれた男

著者:前間孝則。講談社文庫。

89年刊行、92年文庫化
終戦の直前、日本の空を飛んだ国産ジェット機「橘花」、 それから四十三年後、日本も開発に参加したエアバスA320、 巨大なリスクを伴う最先端技術の集約であるジェットエンジン開発に取り組んだ 技術者たちにスポットをあてたノンフィクション。
ひとくちにジェットエンジンといっても、その圧縮方式や構造により、 ターボジェット、ターボファン、ターボプロップ、ターボシャフトなど様々な種類があるが、 それぞれの違いは一般人にはあまり知られていない。 ちなみにラムジェット、パルスジェットなどというものもあるが、 これらは圧縮機もタービンもなく、前方から流入する空気に燃料を噴射させ、 着火によって爆発的に膨張する燃料ガスを最後部の噴出孔からジェット噴出させ、 その反動で飛ぶという構造であり、ドイツのV1なんかが有名です。 この間、たまたま今の仕事場の飲み会に石川島経験者が来ていてそれはもう意気投合しました(^o^)/ (もちろん二人の会話の特殊性≠ノ周囲の人たちが引いていたのは言うまでもない(~_~;)。
排気タービン過給器は昭和十七年の半ばに「栄」エンジンに取り付けて実験が行われ成功していたが、 当時は上層部の反響がなく葬り去られたという。 このときから取り組んでいたらB−29であれほど苦労することは無かったかもしれないのに、実に惜しい話だ。

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