著者:山本七平。文春文庫。作品一覧へ
77年刊行、83年文庫化。
タイトルから受ける雰囲気とは裏腹に実は物凄く思いテーマだったりします。 「そんなことを言える空気ではなかった」、 とはよく耳にする言葉ですが、よくよく考えてみるとこれほど 無責任で恐ろしい状態もないんですね。 日本人はこの「空気」を前にすると、いかな正論や科学的データも通用しなくなり、 最終的には「その場の空気」が決定権を持つという。 かの戦艦大和の無謀極まりない水上特攻作戦も 実はこの「空気」によって決定されたと思われる・・・(--;。
戦後になるとこの「空気」がいつのまにか憲法を束縛し、自衛隊を中に浮かせ、 理性的な議論をすることすら許さなくしてしまった。 ばかりか、社会に政治にさまざまな事件が起こるたびに、 日本の向うべき道を科学でもない理論でもない、おかしな「空気」の指示する方向へ どんどん狂わせているのかもしれない。いや、冗談でなく(-_-;。