著者:阿川弘之。光文社文庫。作品一覧へ
87年刊行、97年文庫化。
わが国には、国を思うとか、国を愛するとかいう言葉を口にすると、 すぐあれは右翼だと言われる傾向があるという。 では誰が他人を右翼呼ばわりしているのかというと、 そういうこというヤツはだいたい左翼だったりするんだよね(笑)。 ダメですね、日本人というのはすぐにレッテル貼って決め付けたがる(自爆)。
著者は「結び」で本書を「まとまりの悪い床屋政談」と卑下しているけれど、 いやいやどうして、敗戦当時の海軍側の自由主義者の本音というのがよく表われていて なかなか面白かったですよ。 戦後マスコミが「表現の自由」と「人権」という言葉を巧みに利用して、 そのときどきの解釈を自分たちにとって都合良くすることで、 世の中を好き勝手に言論統制してきたわけだが、 そのタブーを打ち破って書かれた胸のスッとする一冊です。「天皇制」という言葉は、本来日本語には無かった言葉、、、
大正の末、共産党が初めて使い出したものだという。 つまり「廃止」を前提とするために彼らによって創り出された日本語だったんだ、85へえ。日本統治時代に限って言えば、軍の力関係からして、 朝鮮は陸軍系だったのに対し、台湾は海軍色が濃かった、、、
という雰囲気が当時はあったということだが、これって現在の日本に至って、台湾には嫌われていないのに、 朝鮮からは嫌われていることに何か繋がりがあるんだろうか(言えよ、関係ありそうだって(~_~;)。井上成美提督は関係の書類にハンコを捺しながら「動物、動物」と呟いていたそうだ。 副官が「何故陸軍のことを動物とお呼びになるのですか」と訊ねたら、 「理性が欠如しているからだよ」と答えたという
お馴染みのエピソードですがせっかくなので挙げときました(笑)敵性国語廃止の時代、カレーライスは「辛味入り汁かけ飯」と呼ばれた
これも同じく(爆)それにつけても「先生先生、日本が又こんな悪いことをしかかってます」と、 お隣の国へ告げ口に行き、「そうか、そいつはけしからん、厳重に注意しとこう」と、 自分の国のこと、きびしく叱って貰うと嬉しくて得意な気分になれる新聞記者流の心理というのは、 一種の変態性欲じゃないか
↑どの新聞のことか聞かなくてもわかるのは私だけ?(笑)